交通違反や事故・トラブルへの対応方法

交通事故が発生した場合

交通事故が発生したら、レンタカーを安全な場所(道路の右端や空き地など)に停め、エンジンを切ります。後続の車や対向車に注意しながら事故の状況や負傷者の有無を確認し、911番(警察・救急)に電話します。負傷者がいる場合、警察や救急車が到着するまでの間、救助活動を行います。頭部に負傷している場合はむやみに動かしてはいけませんが、二次事故の恐れがある場合、負傷者を安全な場所に移動させます。フリーウェイやハイウェイには「CALL BOX」の標識の下に非常電話がありますので、非常電話からの連絡も可能です。その後でレンタカー会社にも事故の連絡をします。

ハワイのハイウェイの非常電話の標識
CALL BOXのサインの下に非常電話があります
非常電話の内部
設置場所が表示されているので、事故現場を伝えるのに役立ちます

事故の相手がいる場合、氏名、免許証番号(Drivers License Number)、車両登録番号、連絡先などの情報を確認、交換します。目撃者がいる場合、目撃者の情報も入手します。事故に動揺していきなり謝ったりすると、後で不利になることがあります。また、その場で示談にはしてはいけません。

警察が到着したら、警官の指示に従います。レンタカー会社や保険会社と保険の手続きをする際、事故のレポート番号が必要ですので、担当者や入手先を確認します。

ハワイのフリーウェイでの交通事故
交通事故は避けたいものです
交通事故の現場に駆けつけた救急車
負傷者の救助は最優先で

交通違反で捕まった場合

レンタカーを利用する日本人旅行者がよく犯す交通違反は、駐車違反とスピード違反です。駐車禁止の場所では頻繁に取締りが行われており、わずかの数分の間に違反切符(チケット)がワイパーに挟まれていることもしばしばです。パーキングメーターで時間をオーバーすると、その時点で駐車違反となります。違反に対して異議申し立てを行わない場合は罰金を支払うことになります。以前は添付されている封筒に罰金の金額分のマネーオーダーを入れて送るか、裁判所に出頭するかしなければなりませんでしたが、最近ではハワイ州司法省のウェブサイトからクレジットカードで罰金を支払うことができるので便利です。支払い方法はこのページの下の方にある項目を参照してください。異議申し立てを行う場合は、違反チケットの裏面に方法が掲載されています。

駐車違反のチケットと封筒
ワイパーに挟まれている駐車違反のチケットと封筒

レンタカーがレッカー移動されている場合は警察に連絡し、引き取り場所を確認し、罰金とレッカー費用、保管費用を支払います。レッカーされると料金は高額ですし、引き取りに行く場所がサンドアイランドのような不便な場所でタクシー代もかかりますので、駐車違反しないことが肝心です。

スピード違反の場合、後方からパトカーや白バイがサイレンを鳴らしながら近づいてきます。安全を確認しながら減速し道路の右端に停車します。警察官が運転席に来ますので、窓を開けてハンドルに手を載せて待ちます。いきなり車から降りたり、免許証を出そうとしてポケットやバッグの中に手を入れたりすると、逃走したり拳銃を取り出そうとしているのと誤解され、最悪の場合、撃たれることもあるので危険です。何もしないで待ち、後は警察官の指示に従い、免許証やパスポート等を出して違反切符を受け取ります。異議を申し立てない場合は、駐車違反の場合と同様に反則金を支払います。

交通違反を取り締まるハワイの白バイ
交通違反を取り締まる白バイ
スピード違反でパトカーに捕まったところ
違反で捕まったら、窓を開けてハンドルに両手を乗せて警官を待ちます

インターネットでの罰金の支払い方法

ハワイ州の裁判所(司法省)のホームページ(http://www.courts.state.hi.us)にアクセスし、上部のメニューバーの「Self-Help」を選択、ドロップダウンメニューから「Pay Traffic Fines Online」をクリックします(左側のサイドバーにもあります)。次のページで、一番下にある「Pay Your Traffic Fine Online」をクリックします。さらに次のページをスクロールしていくと「Enter Citation Number」という入力ボックスがあるので、違反チケットのバーコードの下に記載されている番号をアルファベットも含めて入力し、「Lookup」をクリックします。次のページで内容を確認し「Pay with Credit Card」から支払いを行います。支払いが完了すると、入力したメールアドレスに支払い完了の通知が届きます。罰金は違反の日から21日以内に支払わなければなりませんが、データが登録されるまでに1週間ぐらいかかるので、それまでは「Citation Not Found」という画面が出て先に進めません。数日待ってからやり直しましょう。

ハワイ州司法省のホームページ
ハワイ州司法省のホームページ

レンタカーに故障やトラブルが発生した場合

大手レンタカー会社では、比較的短いサイクルでレンタルする車を新車に入れ替えているので、故障が発生することはそう多くはありません。しかしながら、レンタカーのバッテリーが上がったり、タイヤがパンクするなどの故障やトラブルが発生することもあります。走行可能であれば、最寄りのレンタカー会社の営業所まで移動して、車両を交換してもらうのが早いのですが、走行できない場合は、レンタカー会社の24時間対応のロードサービスに連絡します。レンタカーの契約時にロードサービスのオプションを付けている場合は、すべて無料で対応してくれます。ロードサービスのオプションを付けていない場合、故障やトラブルの内容によっては費用を請求されることもあります。

レンタカー会社によっては日本語ダイヤルがあって、そちらで対応してくれるので、レンタカーで出かける際はすぐに連絡先の電話番号が出てくるようにしておくのがいいでしょう。連絡先の電話番号はレンタカー契約書の封筒などにも掲載されていますが、キーを付けたままドアロックしてしまった場合に備え、スマートフォンや財布の中などにメモとして入れておくと安心です。

パンクしたレンタカー
運悪くパンクしたレンタカー
ワイキキ交番とパトカー
ワイキキ交番とパトカー

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