ハナウマベイ(ハナウマ湾)
HANAUMA BAY
オアフ島の人気ナンバーワンビーチ
ハナウマベイはワイキキの約10km東に位置する眺望が素晴らしい湾で、ラニカイビーチと並んでハワイ旅行者に人気の観光スポットです。珊瑚礁が広がるターコイズブルーの海は透明度が高くてシュノーケルに最適で、オアフ島の人気ナンバーワンビーチと言っても過言ではないでしょう。実際に2004年と2016年には全米ベストビーチランキングで1位に選ばれています。
ハナウマベイの最大の楽しみはビーチに下りてシュノーケルで海の中の世界を探訪することですが、駐車場横の展望台からその美しい眺めを楽しむだけでも十分に訪れる価値があります。
ハナウマベイが誕生したのは約32,000年前、当時オアフ島で活発であった火山活動によってクレーターが形成され、風雨や海からの波の浸食によって現在の馬蹄型のハナウマ湾の姿になりました。ハワイ王朝時代には特別かつ神聖な場所で、王族以外には立ち入ることが許されなかったと言われています。
1961年に公開されて大ヒットしたエルビス・プレスリー主演の映画「ブルーハワイ」ではハナウマベイが舞台となり、当時のプレスリー人気も手伝ってハナウマベイには多くの観光客が訪れるようになりました。
1990年代まではハナウマベイで魚に餌を与えることが禁じられていなかったため、食パンなどを撒いて群がる熱帯魚の姿を楽しむことがハナウマベイでの人気の過ごし方となっていました。ところが、それらの行為によって水質が悪化することや生態系に影響を与えることが問題となり、ハナウマベイは自然保護区に指定されるとともに生態系と環境を保護するための様々なルールが作られました。毎週火曜日がお休みとなっていることやビーチに下りる前に教育用の映画を見なければならないこともその一環です。ハナウマベイでは、魚やウミガメなどに餌を与えること、サンゴ礁や岩礁の上に乗ること、魚・貝・砂・珊瑚などを採取したり持って帰ること、水溶性の日焼け止めを使用することは禁止されています。
ハナウマベイ到着からビーチに下りるまで
ハナウマベイにはバス、レンタカー、タクシーで行くことができます。ハナウマベイに行くオプショナルツアーもありますが、ツアーとしてビーチに行くことは認められていないので、基本的は送迎+シュノーケルのレンタルや食事のサービスとなります。バス、レンタカー、タクシーでの詳しい行き方やバスの時刻、駐車場の情報などはこのページの下の方の行き方の欄をご覧ください。
バスやタクシーでハナウマベイに着いたら、降りた場所から海に向かって左の方に歩いて行きます。レンタカーの場合は駐車場の真ん中辺りから海に向かって歩いて行きます。それぞれ少し歩くとエントランスが見えてきますが、たいていの場合、入場券を購入する列ができているので、すぐに分かるでしょう。
入場券売り場に着いたら列に並んで、入場券を購入します。日本からの旅行者は13才以上が7ドル50セントで12才以下は無料です。入場券にはシアターでの教育プログラム(フィルム上映)の時刻がプリントされています。指定された時刻になるまでは、入口を入ったところにある海洋教育センターの展示を見たり、入口手前にある階段を上った先にある展望台からハナウマベイの写真を撮ったりして過ごすと良いでしょう。入口の反対側にはギフトショップとスナックスタンドがあります。ビーチに下りるとお店はないので、飲み物や食べ物が必要な方はここで調達しておきます。
入口の横にはその日のハナウマベイの満潮、干潮の時刻や潮位、サンセットの時間などが記入されたボードがあります。チケットで指定された時刻の少し前になったら、シアターに向かいます。
シアターではスタッフからの注意事項の説明と、ハナウマベイ創生の歴史、生態系や環境保護に関する10分弱のフィルムの上映があります。全編英語ですが日本語の音声が流れるレシーバーを借りることができます。数に限りがあるので、必要な方は早めにシアターに向かうことをおすすめします。次回以降の入場の際の教育プログラム免除を希望される方は、終了後に登録しておきます。1年間有効です。
フィルムが終了してシアターの出口が開いたら、いよいよビーチへ向かいます。その前に出口前から見下ろしたハナウマベイの写真を撮りましょう。人の流れる方向に進んでいくと、トラムの乗り場があります。
ビーチまでは約200メートルの坂道を下っていきます。歩きたくない方や荷物の多い方、小さな子供連れの方はトラムに乗る選択肢もあります。トラムは片道1ドル25セントで4才以下は無料ですが、往路は下り坂なので美しいビーチや海の写真を撮りながら歩いていく方がわくわく感が高まります。
ビーチに着いたら、お気に入りの場所を探しましょう。シュノーケルポイントのキーホールはやや左、バックドアは左の方角になります。ビーチは右奥の方に行くと空いていますが、砂が硬くなりベアグラウンドのようになっています。シュノーケルのレンタルショップやトイレ・更衣室は右の方に真っ直ぐ進むとあります。
ハナウマベイでのシュノーケル
ハナウマ湾は上の展望台から景色を眺めるだけでも楽しめる観光スポットですが、やはりシュノーケルできれいな海を泳ぐカラフルな熱帯魚を見てみたいものです。ハナウマ湾では様々なハギやバタフライフィッシュ、チョウチョウウオなどの色取り取りの魚の他、ハワイ近海で見られるウツボやウミガメなどを見ることができます。スキューバダイビングをしなくても、水族館のような海の中の世界を楽しめるのが魅力です。
ハナウマ湾には多くの観光客がシュノーケルを楽しみにやってくるので、レンタルが充実しています。ビーチに降りた少し先にレンタルショップがあり、ドライシュノーケルと水中マスク、フィン(足ひれ)のセットを20ドルで借りることができます(クレジットカードや免許証などのデポジットが必要)。また、シュノーケルと水中マスクのセットは12ドル、フィンだけだと9ドルです。シュノーケルは消毒されていますが、他人が使ったものを口に入れたくないという方は、4ドルで新品のマウスピースに交換してくれます。滞在中に何度もハナウマベイに通う方や他の場所でもシュノーケルを楽しみたいという方は、ウォルマートやドンキホーテなどの量販店でお手頃価格のシュノーケルセットを購入すると良いでしょう。
ハナウマベイでは初心者向けから上級者向けまでシュノーケルのポイントがありますが、初心者の方はリーフの内側にあるキーホール(Key Hole)というポイントが良いでしょう。キーホールはこのページの一番最初の写真の真ん中やや右寄り、海底が砂地になっている場所で、鍵穴の形をしていることからキーホールと呼ばれています。ハナウマベイでは最もポピュラーで広い場所で、リーフの内側なので波の影響が少なく、透明度も高いので、たくさんの魚が見られます。ハナウマベイには数百種類の生物がいます。残念ながらウミガメはリーフの外側に行かないと見られませんが、波打ち際近くまでやってくる魚も多く、お子様連れでも比較的安全な場所でシュノーケルできます。
なお、海に向かって真ん中辺りと左端のリーフ(珊瑚礁)の切れ目がある場所では、満潮時も干潮時もリーフカレント(離岸流)が発生するので、沖に流されないように注意が必要です。
ハナウマベイリッジトレイルとトイレットボウル
ハナウマベイの眺望の楽しみ方のひとつにハナウマベイ・リッジトレイルがあります。このトレイルはハナウマベイの右側の丘を登るもので、ハナウマベイの全景とココヘッド、背後の青い海、ダイヤモンドヘッド方面の素晴らしい眺めが広がっています。カラニアナオレハイウェイのハナウマベイ入口の看板の後ろがスタート地点で、舗装された道をひたすら登っていくものです。入口のゲートが閉まっていて通行禁止のサインが出ていますが、ローカルの方の散歩コースになっていたりして通行に問題はないようです。但し、途中で分岐してロックブリッジの方に向かうトレイルはアップダウンが多く、滑りやすい岩場もあるので、行かれる方は自己責任と相応の準備が必要です。
ハナウマベイの左側の先端の方には、トイレットボウルと呼ばれる海水の流入によって水面が上下するプールのような場所があります。トイレットボウルへはビーチからと駐車場からそれぞれアクセス路がありますが、事故が発生したことや落石の危険があることから現在は閉鎖されています。また右側の先にあるウィッチーズブルーも同様に閉鎖されていてアクセスすることはできません。
ハナウマベイの施設・サービス
ハナウマベイは昔は普通ののビーチパークでしたが、今は海洋自然保護区に指定されています。そのため、ビーチパークと比べると各種施設が充実しています。トイレや更衣室、ビーチサイドのシャワーなどは変わりませんが、それに加えて様々な施設やサービスが揃っています。
エントランス横にある海洋教育センターではハナウマベイの地質学的起源や生態系、環境の推移などについての展示があり、訪れる人のハナウマベイに対する理解を助けています。また、ビーチサイドにあるインフォメーションブースでは、シュノーケル中に見られる生物や植物、海底の地形、潮の流れなどについて、ボランティアのスタッフが情報を提供してくれます。来場者にとって便利なのはスナックスタンドやギフトショップで、ビーチで遊んだ後のランチや冷たい飲み物、ハナウマベイのおみやげを手に入れることができます。
ハナウマベイの行き方など
- 住所
- Hanauma Bay Road, Honolulu
- 定休日
- 毎週火曜日、1月1日、12月25日
- 入場料
- 7.50ドル(13才以上)
- シャワー
- あり
- 更衣室・トイレ
- あり
- ライフガード
- いる
- 駐車場
- 有料、車1台につき1ドル。午前中の早い時間(8時〜9時頃)に満車になることが多い。満車になると順番待ちもできないので、出直すことに。午後からは帰る人が出始めるので、入場可能になります。
- バスでの行き方
- ワイキキのカラカウア通り海側から22番のバス(通称:ビーチバス)に乗り、ハナウマベイのバス乗降場で下車。ワイキキから35〜40分。ワイキキのカラカウア通りバス停は、通過順にゲートウェイホテルの向かい側、ロイヤルハワイアンセンターのアップルストア前、ワイキキサークルホテルの向かい側、ホノルル動物園前にありますが、初めの方のバス停で満員になってしまうと、後のバス停では乗ることができませんので注意が必要です。午前中のバスは土曜日以外が、ゲートウェイホテルの向かい側のバス停発 8:00、9:00、9:38、10:36、11:52で、土曜日が 8:15、8:45、9:15、9:40、10:10、10:43、11:15、11:45です。なお、ハナウマベイが休園の火曜日には、バスはハナウマベイ内には入りません。
- レンタカーでの行き方
- ワイキキのカラカウア通りからダイヤモンドヘッドロード(Diamond Head Road)、カハラアベニュー(Kahala Ave.)、ケアラオルアベニュー(Kealaolu Ave.)を経由、またはカラカウア通りからモンサラットアベニュー(Monsarrat Ave.)、ダイヤモンドヘッドロード、18thアベニュー、キラウエアアベニュー(Kilauea Ave.)を経由してカラニアナオレハイウェイ(Kalanianaole Hwy.)に入り、東に進む。ココマリーナセンターの先にある交差点を越えて坂道を上がったところの右側にハナウマベイ入口があります。
- タクシーでの行き方
- ワイキキから約40ドルです。20〜30分で着きます。ハナウマベイのタクシー乗り場でタクシーが待機していることはないので、帰りのタクシーは電話で呼ぶか、時間を指定して予約しておかなければなりません。