帰りの荷物が増えた時の対処と国際宅配便(別送品)

ハワイで荷物が増えたらどうするか

ハワイに旅行すると、ほとんどの方は帰りの荷物が増えます。持っていったスーツケースに収まる量であれば問題ありませんが、お世話になった人にお土産をたくさん買わなければならない新婚旅行のカップルとか、アウトレットのセールでついつい買い過ぎてしまった方とか、スーツケースの容量を大幅に超えてしまう方もいらっしゃることでしょう。そんな時、どうすれば良いか?選択肢は2つです。ひとつは新しいスーツケースやキャリーバッグを買って自力で持って帰る方法です。もうひとつは国際宅配便や郵便小包で別送品として送る方法です。ここではそれぞれのメリット、デメリットについて解説します。

荷物を増やして持って帰る方法

ハワイに旅行する際、多くの方はスーツケースひとつで出かけるのではないでしょうか。大手航空会社では、追加料金なしで預けることのできる荷物の許容量が「50ポンド(23kg)までのものが2個」となっています。往路がスーツケースひとつであれば、復路は23kg分の余裕があるということになります。また、マイレージプログラムの上級会員であったりビジネスクラス利用であったりすると、許容量が70ポンド(32kg)に拡大されたり個数が3個になったりします(航空会社によって異なる)。この使っていない許容量の残りは、帰りのフライトでぜひ有効に活用したいものです。

たとえば国際宅配便で23kgの荷物を送る場合、送料は120ドル〜160ドルぐらいになります。ウォルマートやターゲットに行けば、ノーブランドの安価なスーツケースやキャリーケースが50ドル以内で買えるはずです。セイバーズなどのリサイクルショップに行けば、さらに安く手に入ります。日本の到着空港から自宅まで空港宅配便を利用したとしても、大きな節約になります。また、国際貨物や通関の面倒な書類を作成しなくても良いというメリットもあります。

スーツケースのアウトレットストア
安いスーツケースを買うのもひとつ方法

では、荷物の個数を増やせない場合はどうでしょうか。JAL(日本航空)やANA(全日空)の場合、許容量を超えた荷物は1個に着き200ドルの追加料金がかかります。個数が増えずに重量が23kgを超えた場合、32kgまでJALが100ドル、ANAが60ドルの追加料金が請求されます。9kgの対価がそれぞれ100ドルと60ドルということになります。9kgの国際宅配便の送料が90ドル〜120ドルぐらいですので、重量追加ならいい勝負ですが、個数追加なら送った方が安いでしょう。

荷物を増やして持って帰る方法のデメリットは、何といっても嵩張って身動きが取りづらいということです。ホテルではベルボーイがいますし、ホノルル空港ではポーターサービスが利用できます。有料ですがカートもあります。日本の空港ではバゲージクレームからカートを使えば、車で帰宅する方はそれほど苦にならないかもしれません。公共交通機関を利用される方は、空港宅配便が賢い選択だと思われます。

国際宅配便や郵便小包で送る方法

ハワイから日本に荷物を送る手段には郵便小包と国際宅配便があります。郵便小包には荷物の追跡ができなくて補償のない安価なサービスから、荷物の追跡も補償も付いたサービスまでいくつかのサービスがあります。日本の郵便システムと比べると荷物がなくなる事故も多いため、Global Express Guaranteedという安心のサービスを選ぶことになりますが、国際宅配便よりも高価格で通関書類の作成が面倒なため、国際宅配便を利用することをおすすめします。発送の際に郵便局まで荷物を持ち込まなければならない点もデメリットです。

国際宅配便はFedEx(フェデックス)のようなアメリカの業者からクロネコヤマトや日通のような日系の業者まで選択することができますが、日本語で依頼できること、通関書類の作成を手伝ってもらえること、ホテルまで集荷に来てくれることなどから日系の業者を利用するのがいいでしょう。

国際宅配便の取扱業者と郵便局

国際宅配便を取り扱う日系の業者は次の通りです。

ヤマト運輸
YAMATO TRANSPORT U.S.A.
国際宅急便別送品
電話 (808)422-6000
日本通運
Nippon Express U.S.A.
ジェットパック(輸入)
電話 (808)833-1333
佐川急便
OFFROAD EXPRESS
電話 (808)942-8000

日本の郵便局に相当するのがUSPS(アメリカ合衆国郵便公社)で、ワイキキ周辺に滞在する旅行者に便利な郵便局は次の通りです。

ワイキキ
サラトガ通り(330 Saratoga Road)
月〜金 9:00-16:30、土 9:00-13:00
アラモアナセンター
アラモアナセンター山側1階 空港寄り
月〜金 9:00-17:00、土 9:00-16:30
ワイキキのサラトガ通りにある郵便局(USPS)
ワイキキのサラトガ通りにある郵便局(USPS)

国際宅配便の発送方法と入国時、通関時の手続き

荷物(別送品)の発送

ヤマトUSAの国際宅急便別送品を例に送り方を説明します。初めに別送品として送る荷物の大きさに合わせた段ボール箱を用意し、荷物を詰めます。スーツケースなどを利用しても大丈夫です。次にヤマトUSAのホームページから送り状を作成します。インターネット環境がない場合は、営業所から伝票を取り寄せます。送り状には宛先などの情報の他に、箱に詰めた品物の名称、市場価格、数量を記入します。送り状作成時に発行された(または伝票記載の)ReferenceナンバーとTrackingナンバーを箱に記入し、あわせて「別送品(Unaccompanied baggage)」と記載します。箱を閉じて営業所に持ち込むか、電話で集荷を依頼します。以上で発送時の作業は終了です。

入国時の手続き

日本への入国(帰国)時に機内で配布される携帯品・別送品申告書を2通記入し、税関検査時に税関職員に提出します。機内で配布されなかった場合は、税関審査場に置いてあるものを使用します。2通のうち1通は押印されて返却されます。別送品を郵便小包で送った場合は、返却された携帯品・別送品申告書を大切に保管しておきます。別送品を国際宅配便で送った場合には、到着ロビーなどにある国際宅配会社の別送品受付カウンターでパスポートを提示し、押印された携帯品・別送品申告書を提出します。空港によっては国際宅配会社のカウンターがありませんので、その場合は郵送で手続きを行います。

荷物(別送品)の通関手続き

荷物(別送品)を国際宅配便で送った場合には、荷物到着時に国際宅配会社が通関手続きを代行し、そのまま自宅に荷物が届けられます。郵便小包で送った場合には、税関外郵出張所から「外国から到着した郵便物の通関手続のお知らせ」というハガキが届きますので、保管してあった携帯品・別送品申告書を提出して通関手続きを行います。詳細につきましては、税関や国際宅配会社にご確認ください。

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