ホノルル空港でのチェックインから搭乗まで

日本に帰国する日、ホノルル空港(ダニエル・K・イノウエ国際空港)に到着したら、まずは利用する航空会社のチェックインカウンターに向かいます。出発階は端から端までが長く、いくつかのロビーに分かれていますので、利用する航空会社のチェックインカウンターがどこにあるか確認しておきます。ツアーの場合は問題ありませんが、タクシーやレンタカー会社のシャトルの場合、ドライバーに航空会社名を伝えてその航空会社のカウンターがあるロビーで降ろしてもらいます。日本航空やユナイテッド航空、デルタ航空など大手航空会社の場合は航空会社名だけで大丈夫ですが、LCCなどハワイで馴染みのない航空会社の場合、ドライバーが知らずに通り過ぎてしまうこともありますのでロビー番号も覚えておくのが賢明です。

ホノルル空港ターミナル2の出発階
利用する航空会社のカウンターがあるロビーで下車

日本への直行便がある航空会社のチェックインカウンターの場所は、下記の表をご参照ください。この中でハワイアン航空だけがターミナル1(旧インターアイランドターミナル)で他の航空会社はターミナル2(旧メインターミナル)ですので、ハワイアン航空を利用される方はご注意ください。

ターミナル1(旧インターアイランドターミナル)

ロビー2
ハワイアン航空
ロビー3
ハワイアン航空

ターミナル2(旧メインターミナル)

ロビー4
Scoot(スクート)
ロビー5
日本航空(JAL)、大韓航空
ロビー6
AirAsia X(エアアジア X)
ロビー7
デルタ航空
ロビー8
ANA(全日空)、ユナイテッド航空
ホノルル空港 ハワイアン航空のチェックインカウンター
ハワイアン航空のチェックインカウンター(ターミナル1)

チェックインの手順

出発ロビーの入口にはスーツケースなど預け入れ荷物のセキュリティチェックがありますので、「International」(国際線)と表示された場所の機械でX線検査を受けます。隣に「Agricultural Inspecton」というのがありますが、これは米国本土へ向かう人用の農産物検査ですので日本に帰国する人には関係ありません。

預け入れ荷物の検査が終了したら、航空会社のチェックインの列に並びます。エコノミークラスの列の他にビジネスクラスやファーストクラス、マイレージプログラムの上級会員向けのレーンがありますので、該当する方はそちらに並びます。チェックインの受付は出発時刻の2時間30分前ぐらい(航空会社によって異なる)から始まりますが、午前中に日本各地へのフライトが集中する日本航空やアメリカ本土へのフライトが多い米系航空会社などは、チェックインに長い列ができて手続き終了までに時間がかかることもありますので、空港には早めに到着するようにしたいものです。

チェックインの順番が来たら、パスポートとEチケットの控えを出して手続きしますが、ホノルル空港でも多くの航空会社で自動チェックイン機が導入されています。どの航空会社でも日本語で手続きできるようになっていますので、画面の表示に従ってチェックインを進めていきます。座席位置や特別機内食、バシネットなどのリクエストがある場合はカウンターの係員に再確認します。主な航空会社では出発予定時刻の24時間前からオンラインチェックインができますので、前日の夜などにネット経由でチェックインしておくと希望の座席が確保できるかもしれません。

自動チェックイン機では預け入れ荷物のチェックインも行います。大手航空会社では無料で預けることができる荷物の数はエコノミークラスで2個まで、1個あたりの重さが50ポンド(23kg)までとなっていますが、エアアジアやスクートなどのLCCでは1個目から有料となります。無料の場合でも、おみやげを買い過ぎて空港で超過料金を請求されて慌てないように準備をしておきましょう。

チェックインの手続きが終了したら、ボーディングパス(搭乗券)と預け荷物の引き換え証(クレームタグ)を受け取ってセキュリティチェックに向かいます。預け荷物の引き換え証は預けた荷物の個数分だけあるか確認し、日本に到着して荷物を受け取るまで紛失しないように保管しておきます。なお、預け荷物がなくてネットでチェックインを済ませてボーディングパスをプリントアウトしてある場合は、チェックインカウンターを経由せずにセキュリティチェックに向かうことができます。

ホノルル空港 ユナイテッド航空のチェックインカウンター
ユナイテッド航空のチェックインカウンター(ターミナル2)

セキュリティチェック

チェックインを済ませたらセキュリティチェックに向かいますが、ホノルルで携帯電話やWiFiルーターをレンタルしていて空港で返却することになっている方は、セキュリティチェック前に忘れずに返却カウンターに立ち寄りましょう。セキュリティチェック通過後に戻ることはできますが、再度セキュリティチェックを受けることになり大変なタイムロスになります。

ターミナル2(旧メインターミナル)のセキュリティチェックポイントは各ロビーの間に4カ所あります。すべての時間帯に4カ所のチェックポイントが開いているわけではありませんが、混雑している時間帯は空いているチェックポイントを探して利用すると時間を節約することができます。各チェックポイントには優先レーンがあり、ボーディングパスに「GOLD LANE」のスタンプが押してある方や「TSA Pre」の表示がある方(ビジネスクラスやファーストクラスを利用される方やマイレージプログラムの上級会員の方)は優先レーンを利用することができます。

アメリカの空港のセキュリティチェックは、日本と比べるとテロ対策などでたいへん厳しくなっています。通過するのにかなりの時間がかかることもありますので、空港には早めに到着することをお勧めします。チェックポイントの入口ではパスポートとボーディングパスを提示し、係官のチェックを受けます。次にすべての荷物をベルトコンベアーの上に載せ、ノートパソコンや持ち込み可能な液体物(ジップロックに入れること)は荷物から取り出してトレイの上に載せます。ペットボトルは手前のゴミ箱に捨てます。靴は脱いでそのままベルトコンベアーに載せます。ベルトやアクセサリーなどの金属も外してX線検査を受けます。機内に持ち込めない物品は日本を出国する場合と同じです。

全身をスキャンする機械では、ポケットの中を空にして床面にマークされた足形の場所に立ち、両手を挙げてスキャンが終了するのを待ちます。スキャンが終了したら機械を出て、その場で係官がOKを出すのを待ちます。何も問題がなければ、セキュリティチェックはこれで終了です。

アメリカでは日本の出国審査場のような出国手続きはありません。パスポートに出国のスタンプを押してもらうこともありません。セキュリティチェックが済んだら、搭乗するまで自由に時間を使うことができます。

ホノルル空港の出発フライトの案内表示
搭乗ゲートや出発時間に変更がないか再確認

搭乗時刻までの過ごし方

セキュリティチェックを抜けたコンコースにはギフトショップやブランドショップ、免税店などがあり、搭乗時間まで最後のショッピングを楽しむことができます。ギフトショップでは検疫済みのフルーツ(パパイヤやパイナップルなど)、切り花(アンセリウムなど)も販売されていますので、必要な方はここで調達することもできます。また、U.S.ドルの小銭(コイン)は日本の金融機関では両替できないので、コインがたくさん残っている方は、ギフトショップなどで消費するのがいいでしょう。

コンコースにはレストランやカフェテリア、ファーストフードもあります。出発時間が早くて朝食をゆっくり食べることができなかった方や、出発前にお茶の時間を楽しみたい方は立ち寄ってみたいものです。但し、ゆっくりしすぎて乗り遅れないように。

航空会社のラウンジやカード会社のラウンジも制限区域内にありますので、ラウンジでゆっくりすることもできます。

ホノルル空港出発コンコースのカフェやショップ
カフェやショップが並ぶ出発コンコース

ゲートに移動して搭乗

搭乗開始時刻はゲート番号と共にボーディングパスに記載されていますので、搭乗開始時刻が近づいたら搭乗ゲートに移動しましょう。ボーディングパスを受け取ってからゲートが変更になることも稀にありますので、ショップやカフェを利用していてゲートから離れていた場合は案内モニターなどで再確認してから向かうといいでしょう。2018年6月よりホノルル空港のゲート番号は、従来の通し番号からサテライトごとにアルファベットの付いたものに変更になっています。

搭乗ゲートの前にも待合室がありイスが並んでいますので、最初からゲートの前で待つこともできます。但し、CゲートやGゲートの先の方にはあまりお店はありません。

ワイキキの免税店(Tギャラリア)で空港引き渡しの商品を購入している場合は、搭乗前にゲート近くで商品を受け取ります。購入の際に受け取った引換証が必要になります。時々受け取りを忘れている方がいますが、飛行機の出発が遅れる原因にもなりますので、早めに受け取るようにしましょう。

搭乗開始時刻になるとアナウンスがあって搭乗が始まります。ファーストクラス、ビジネスクラス、マイレージプログラムの上級メンバー、身体の不自由な方、小さなお子様連れの方、制服着用の米軍関係者など航空会社によって登場できる順番が定められていますので、自分のグループの順番を待ちます。エコノミークラスでは、できるだけ早めに搭乗した方がオーバーヘッドビン(座席上部の荷物入れ)を確保しやすいです。

ホノルル空港で出発を待つユナイテッド航空機
出発を待つユナイテッド航空機

ネイバーアイランドからの乗り継ぎ

ハワイ島やマウイ島などネイバーアイランドからホノルル空港乗り継ぎで帰国する場合について説明します。ネイバーアイランドからハワイアン航空のフライトを利用する場合、ホノルル着の便はターミナル1(旧インターアイランドターミナル)のA13〜A20ゲートまたはB1〜B5ゲートに到着します。通常は預け入れ荷物をスルーで(日本まで通しで)チェックインしていると思われますので、そこから国際線が出発するターミナル2(旧メインターミナル)のCゲート〜Gゲートに移動します。ターミナル2への移動は制限区域内の連絡通路を徒歩で向かうか、ウィキウィキシャトルバス(無料の連絡バス)を利用します。いちばん近いC1〜C9ゲートまでは徒歩で5〜10分程度で到着しますが、反対側のG1〜G10ゲートまではかなりの距離を歩くことになります。ウィキウィキシャトルバスを利用する場合は、ターミナル1内のエスカレーターで3階に上がったところにバス乗り場があります。シャトルバスは15分〜20分間隔で運行されています。

ホノルル空港のウィキウィキシャトルバス
ウィキウィキシャトルバス

ネイバーアイランドの空港で国際線のボーディングパス(搭乗券)が発行されている場合はそのままゲートで搭乗を待ちますが、国際線部分が未発行の場合はゲートにある航空会社のカウンターでボーディングパスを発行してもらいます。

何らかの理由で預け入れ荷物が日本までスルーでチェックインされていない場合は、ホノルル空港でいったん荷物をピックアップし、国際線の航空会社のカウンターに移動してチェックインし、セキュリティチェックを抜けなければならないため、場合によっては2時間近く余計にかかることになります。航空券が別切りであったり(別々に購入している)、特典航空券と有償航空券の組み合わせであったりしても旅程が確認できるEチケットの控え(チケットナンバーが表示されているもの)があればスルーでチェックインできますので、ネイバーアイランドの空港でチェックインする時にホノルル乗り継ぎで最終目的地が日本であることを伝えましょう。

なお、モクレレ航空でホノルル空港に到着する場合は少し離れたターミナル3に到着しますので、シャトルバスで移動して国際線に再チェックインすることになります。

ハワイ島コナ空港のチェックインカウンター
ハワイ島コナ空港のチェックインカウンター

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