パスポートの取得とESTAの申請方法

ハワイへの旅行にはパスポートとESTA(電子渡航認証)が必要です。初めて海外に行かれる方の旅行準備はパスポートを取得するところから始まります。既にパスポートを持っている方も有効期限を確認し、旅行直前になって慌てることがないようにしましょう。また、2年以内にアメリカ合衆国に入国したことがない方はESTA(電子渡航認証)の申請も必要です。このページでは、パスポートとESTAの申請方法について紹介します。

日本のパスポート(5年用と10年用)
5年用は青い表紙、10年用は赤い表紙

パスポートの申請は居住地で

パスポートの申請は原則として、住民登録をしている都道府県の旅券課またはパスポートセンターで行います。単身赴任や学生などで住民票を移していない方は居住地でなくても申請できる場合もありますが、用意する書類や発行までの時間を考えると住民票がある場所で申請するのがおすすめです。

パスポートの有効期間は5年と10年

パスポートには有効期間が5年のものと10年のものの2種類がありますが、20歳未満の方は有効期間が5年のパスポートしか申請できません。20歳以上の方は5年でも10年でも好きな方を選べますが、有効期間が10年のパスポートの方が申請手数料が5,000円高くなっていますので、その後の旅行予定などを検討して選ぶのがいいでしょう。

パスポートは1人1冊

かつては親のパスポートに子を併記できる制度がありましたが、1995年に廃止されています。現在は、赤ちゃんや幼児であっても年齢に関係なく1人1冊のパスポートが必要です。

有効期間の残りが1年未満なら更新可能

パスポートの有効期間が1年未満の人は、いつでも次のパスポートを申請(更新)することができます。ハワイ(アメリカ)では入国時に滞在日数以上の有効期間が残っていることが要求されますので、既にパスポートを持っている人も日本に帰国する日までパスポートが有効であるかどうか確認しておきましょう。ちなみにパスポートの更新申請をした場合、新しいパスポートの有効期間は発行日から5年または10年です。

申請は余裕を持って

パスポートの申請から交付までにかかる日数は約1週間です(都道府県によって休日が含まれる場合と含まれない場合があります)。出張所など申請場所によっては、更に2~3日多くかかる場合もあります。日程には余裕を持って早めに申請しておきましょう。

パスポートの取得手順

1.必要書類の準備

パスポートの新規発給申請(有効期限が切れた場合も)に必要な書類等は次の通りです。

  • 一般旅券発給申請書(10年用または5年用)1通
  • 戸籍謄本又は抄本(原本を必要とします)1通
  • 住民票の写し(住民基本台帳ネットワークシステムを利用する場合は不要)1通
  • 写真(縦45mm×横35mm、6ヶ月以内に撮影されたもの)1枚
  • 身元確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなどは1点で可、健康保険証、印鑑登録証明書、学生証などの場合は2点必要)

2.申請手続き

住民登録をしている都道府県のパスポートセンターで上記の必要書類を提出して申請します。必要書類への記入が正しく行われていれば親族などによる代理申請ができますが、一部の項目は本人の署名が必要です。代理申請の場合は、代理人の運転免許証や健康保険証などの身元確認書類が必要です。また、申請人が乳幼児の場合、旅券発給申請書の「所持人自署」の欄は、法定代理人(親)などがサインを代行することが認められていますが、幼稚園児などで自署能力があれば本人が署名します。

3.パスポートの受領

パスポートを受領できるのは申請者本人のみです。親族であっても代理で受領することはできません。子供や乳幼児が受け取る場合でも本人を連れて行かなければなりません。パスポートの受け取りは、申請書を提出したのと同じパスポートセンターです。申請した日から6か月以内に受け取りをしないとそのパスポートは無効になり、次回の申し込みの際に特別な手続きが必要となります。パスポートの受領に必要な書類等は次のとおりです。

  • 申請の時に渡された受理票(受領証)
  • 手数料(10年用:16,000円、5年用:11,000円、12才未満:6,000円)

ESTAの申請

ESTAとは

ESTA(エスタ)とは、米国国土安全保障省(DHS)が米国へ入国する旅行者に課している電子渡航認証システムのことで、日本を含むビザ免除プログラム対象国の国籍保有者がビザを持たずに観光や商用で米国に90日以下の滞在をする場合、ESTAでの認証が必要になるものです。ESTAの認証を受けないと入国することができないだけでなく、米国行きの飛行機への搭乗を拒否されます。

ESTAの申請方法

ESTA申請サイトのトップページ
ESTA申請サイト、右上の「CHANGE LANGUAGE」から日本語を選択

ESTAの説明を聞くと何やらたいへんな手続きのように感じますが、実際には申請は簡単で誰にでもできます。ESTAの申請はインターネットの専用サイトから行います(URLアドレスは下記参照)。米国国土安全保障省のページですが、トップページ右上の言語選択欄で日本語を選択すると、すべて日本語で手続きを完了することができます(入力する情報はアルファベット)。ESTAの申請に必要なものは、渡航者の氏名、生年月日、パスポート番号、パスポート有効期限、Eメールアドレスなどの個人情報で、これらの情報が分かっていれば家族の分や友人の分を代理で申請することも可能です。申請には1人あたり14ドルの手数料がかかり、必要事項を入力した後の支払い画面でクレジットカードで支払います。犯罪歴があったり、中東の特定の国への旅行歴があったりしなければ、通常は24時間程度で認証されます。認証されたかどうかは同じサイトの「ESTA認証状況の確認」で確認できます。パスポート番号などの個人情報があれば、申請番号をメモし忘れていても確認できるようになっています。手続きに不備があったりすることもあるので、申請は出発の3日前までに行うことが推奨されています。

ESTA申請後は

上記のESTA申請サイトで認証が確認できたら、特にやるべきことはありません。認証番号が表示された確認画面を印刷して持っていると安心できますが、米国入国時にイミグレーションで認証番号が要求されることはありません(既に国土安全保障省のシステムに登録されているため)。

ESTAの有効期間は2年間です。過去2年以内に米国に旅行したことのある方は、パスポート番号で以前のESTAのステータスが確認できますので、念のため前回の申請内容を確認してみましょう。ちなみにESTAは入国する日に有効であれば、滞在中に有効期間が切れても問題ありません。

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