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JCペニーズ、3店舗閉鎖へ。

 JCペニーズの本社(テキサス州)は10月4日、ハワイ進出店4店のうち3店を来年1月10日付で閉鎖すると発表した。閉鎖するのはアラモアナ店、パールリッジ店、ヒロ店で、カアフマヌ店(マウイ島)の処遇は未定。
 手頃な価格の衣服、家具店として、1966年にアラモアナ・センターに進出したJCペニーズ店は6年後にはパールリッジ店を開き、マウイ島、ハワイ島などに計5店を設置した。手頃な価格が売り物だった同店はウォルマート、コスコ、ロス、Kマート、メイシーズの進出に売上げは激減していった。数年前からリストラを余儀なくされ、98年にはウィンドワード店を閉鎖した。
 JCぺニーズのティム・ライオンズ・スポークスマンは、「ハワイ市場での安定した回復が見えない。それに客離れも大きい」と撤退理由を説明。
 ある市場専門家は、「JCぺニーズのハワイ店舗は怠慢だったのではないか?他のライバル会社はハワイ消費者の傾向を徹底的に分析した。商品構成もハワイ市場に合わせた。JCペニーズはその辺の研究を怠った。客離れは日に日に激しくなった結果だ」と、JCペニーズの低迷理由を店内の商品構成の研究不足をあげた。同氏は更に、「要はハワイではライバル社に負けたと言うことだ」と付け加えた。
 JCぺニーズのアラモアナ・センター撤退で同センターのオーナー、ジェネラル・グロス社(GGP)は、JCペニーズの18万1000平方フィートの店舗跡について3つの選択肢を公表した。
(1)ノードストロームの誘致。同センター進出はノードストロームの最初からの計画。
(2)メイシーズの拡張。同センターのアンカーテナントと自負するメイシーズは、ライバル店のノードストロームの同センター進出に難色を示している。ライバル店の進出を容認するより、メイシーズの拡張を選択するか。
(3)2万から4万平方フィートに小分けして中型店を数軒導入する。
 GGP社(本社:シカゴ市)は年内までに最終決定する予定。JCペニーズとメイシーズの間に挟まれている白木屋の現リース契約の満期が来年9月に近付いていることも3選択肢に大きく影響するようだ。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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