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マウイ島の路線バス、郡と民間2社の合弁で再スタート。

 東西にひょうたん型をしているマウイ島。同島のバス会社2社がバス路線を共同運営することで合意し、8月24日から動き出した。
 今回の共同運営は民営(営利)、民営(非営利)とマウイ郡政府の3社合弁となるもので、路線もマウイ島の西、中央、南の3地域をカバーする。アキナ・アロハ・ツアー社(営利)、マウイ・エコノミック・オポチュニティ(MEO−非営利)の代表者と、アパナ郡長が調印式に参加した。同運営は1年間のパイロット計画として進められる。
 マウイ島の公共輸送機関はアキナ社が西と南地区、MEOがカフルイ、ワイルクの中央地区でバス運行を続けてきた。両社は全く異なる路線バスを運行してきた。両社の合弁計画も再三、検討されてきたが、利用者不足と、郡政府の消極的な姿勢が路線の一本化を拒んできた。
 74年の歴史を誇る家族経営のアキナ社は、観光ツアーを主流にバス路線運行はサイド・ビジネスとして続けてきた。MEOはカフルイ、ワイルク内での市内路線は一部市民の移動に必要と補助金を受けて、利益を度外視して運営されてきた。
 今回の合弁交渉成立の裏には、郡政府がバス路線拡充の必要性に目覚め、連邦政府から助成金調達の成功がある。合弁に必要な10万ドル、それに今後の路線拡充のための150万ドルを連邦政府から調達するメドがつき、「島民、待望のバス路線ができる」と関係者は喜んでいる。
 新路線は、西はカアナパリまで、南はキヘイ、ワイレアまで延長され、途中のワイルク、カフルイでMEOバスにトランスファー券で無料で乗換えられる(MEOバス利用者は無料だが、車内に寄付金箱が設置してある)。
 バスが20分間隔で運行され、料金は1ドル〜5ドルまで利用距離により異なる。バス路線は多少は便利になるが、充分な利用者が毎日あるかどうかが今後の成否を分けそうだ。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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