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2002年会計年度の税収入、昨年より約2億ドル減。

 6月30日で終った2002年会計年度の税収入(歳入)は、昨年より1億900万ドルの減収に終った。
 2002年会計年度の歳入見積りは31億6千万ドルとされていたが、6月30日の年度末で30億500万ドル、約3.5%の減少となった。州歳入委員会は、前年度より0.7%歳入減を予想していたので実質的な予算から差し引くと、8400万ドルの減少となる。
 歳入減は9.11テロ事件以来、予想された結果だが、1億9百万ドルの減少がどのように影響するのか、今会計年度の歳入を合わせて調整されることになる。
 カエタノ政権は予想された歳入減に対処して、各局の予算を削減してきたこともあり、その節約を加えると旧会計年度は2億ドルの余剰資金を残す計算になっていた。従って1億ドルの歳入減は折り込み済みともいえる。
 州政府は更にハリケーン・ファンドの2億ドル、タバコ業界の分担金の非常積立資金で数千万ドルと合計3億5千万ドル前後の全資金を持ち越すことになる。
 今会計年度の予算の中には含まれていなかった公務員組合員の昇給分(約3億ドル)が、これ等の余剰資金で賄われると見る人もいる。問題は今会計年度の歳入予想だが、対前年度比で4.9%増の33億ドルに到達するかどうかである。
 緊急時のための余剰資金を使い果す以前に景気が回復し、税収入が大幅増に転じないと、取り返しのつかない事態に直面するだけに、歳入に合った政府のスリム化を急ぐ必要がありそうだ。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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