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テレビ業界から7人が秋の選挙に立候補。

 7月23日、今年の秋の選挙の立候補届け出が締め切られた。そんな中でローカル・テレビ関係者が7人も立候補しており、話題になっている。
 ジョン・ヨシムラ前市議は州上院第12区候補(民)に、ネスター・ガルシア前州下院議員(民)はホノルル市議(第9区)に、ボッブ・ホーグ前州下院議員(共、第24区)は再選をねらって再出馬。この3人はいずれもホノルルのKHON-TVのリポーター経験者。
 グレン・ワカイ氏はKHNLでリポーターから州下議選(民、第31区)に。KGMB-TVのリポーター、ジェリー・ドレリング氏はヨシムラ氏と同じ州上院議席に出馬。CNNのホノルル支局でリポーターとして活躍していたダルトン・タノナカ氏は、州副知事(共)候補に。
 KHON-TVからもう1人、バーバラ・マーシャル氏がホノルル市議会第3区に立候補した。マーシャル氏はKHON-TVのニュース部のディレクター、プロデューサーを30年経験してきた人。
 3人の現役政治家に4人のテレビ局の報道関係者が出揃った今年の選挙は、テレビ関係者は当選するという前例を作ることが出来るか、巷の話題となっている。
 「2年前にガルシア、ホーグ両氏が一発当選を決めた。それより先の2年前にはヨシムラ氏がテレビ出身者という高い知名度で当選した。今年は新しく4人のリポーターが出馬します。テレビ・リポーターは知名度では大変有利です」と解説するのは同じテレビ界からアンディー・アンダソン州知事候補の選挙運動にかり出されたレイ・ローベル氏。
 ローベル氏はリポーター出身者の政界入りについて、「彼等の仕事はカメラを通して政治を伝えてきました。そんな政治を見て、不満といらだちを感じた者だけが、自分ならどうにか出来るんじゃないかと思い始めるのです。テレビ界というのは、政界に似ているのです。ある程度の目立ちがり屋でなければ通用しません。」
 身近に接した政治家の仕事にいつの間にか、自分でもやってみたいというリポーターが転職を考える時に、最初に考える業界だという。30年もテレビ・ニュース界の現場にいたマーシャル氏は、「これまでは中立という言葉に振り回されてきました。報道は両方の意見を伝えることに神経をとがらせ、いつのまにか、自分の意見を主張することを忘れてしまったような気がします。そんな時に自分の意見が堂々と生かせる職業が政界だと思って飛び込みました」と、政界出馬理由を説明している。
 ダウンタウン、アラモアナ、ワイキキの第12区(上院)民主党から出馬した同じKHON出身のドレリング氏とヨシムラ氏の対決は予選で決まる。同民主党には2人の他、D・ルナ氏、P・マケイン氏、C・ラズムセン氏の5人が競う。
 どちらが勝ち残っても、テレビ業界の1人は敗退する。残りの5人のリポーターたちが、こぞって当選すれば、テレビ界からの政界への転職は更に拍車がかかると、ローベル氏は期待を寄せている。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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