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ペットの検疫期間が5日間に短縮へ。

 犬、猫などペットの検疫期間を5日間に短縮する新しい規制が検討されている。ハワイ州ではペットを狂犬病等の疾病から守るため、厳しい検疫規制が行われている。1917年に決められた120日間の検疫期間を厳守されている。
 しかし、ペット愛好家がハワイに移住してくる場合、可愛いペットを120日間も検疫所に入れておくのは可哀想だという苦情が多くあった。特に米軍家族がハワイに配属された時、ペットを同伴するかどうか真剣に悩むという。
 97年には、その120日間を30日に短縮する特例が施行された。85年ぶりの修正であった。しかし、それも2種類の狂犬病ワクチンの接種を90日前にすませ、カンサス州の検疫所の許可書をもらったペットだけが、ハワイ到着後30日の検疫期間でOKという条件付きであった。そして、今回2度目の規制変更は30日が5日間に短縮されるというもの。
 ジェームス・フォポリ州獣医主任が考案した新規制は、検疫期間を30日から5日間に大幅に短縮するが、ペット・ワクチン接種を180日前に受けさせ、カンサス州の検疫所の合格書取得が必要となっている。
 「180日前のワクチン接種(2種類)は現実性に欠けている。6か月後にハワイに移住するのが決まっているという人は少ないのではないでしょうか。軍人家族ではそんな期間はありません。もっと現実性のある対策を考えて欲しいです」と、クォケンブッシュ・ペット愛好家協会会長は新規制を非難している。同協会は移住前の90日間の事前免疫期間だけで、ハワイでの30日間の検疫期間を取り除くべきだと主張している。「5日間は聞こえは良いが、180日間の事前免疫期間は全く話にならない」と一蹴した。
 それに検疫費も120日間で1,080ドル。30日間で655ドル。5日間でも525ドルを徴収するという。「5日間の525ドルは高すぎます。危険度云々ということだが、その意味が分からない、せいぜい100ドルだ」と、同会長は見直しを主張する。州農務委員会の審議が注目される。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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