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ハリス・ホノルル市長、州知事選を断念。

 今秋の州知事選の民主党の最有力候補ハリス・ホノルル市長が州知事選出馬を断念することを5月30日、ハワイ民主党大会の前日に発表した。出馬断念の理由は対抗馬、リンダ・リングル(共)候補との支持率の差が22ポイントもありその差が大き過ぎるからだ、と説明した。
 ハリス市長の(州知事選出馬による)辞任にともなう市長補欠選に出馬表明していた5人の候補者のうち、メイジー・ヒロノ州副知事はこの発表の30分後に、州知事選出馬を表明した。ハリス市長が抜けた州知事選に残った民主党候補者はエド・ケース州下議、DGアンダーソン元州上議とヒロノ州副知事の3人となった。この3人の顔ぶれで40年振りに政権挽回をねらう共和党のリンダ・リングル候補に勝てるのだろうか。
 ハリス市長は2000年秋のホノルル市長選に再選され、ホノルル市長として最後の任期(4年)に就任したのは昨年の2001年1月である。選挙前からハリス市長の次の選挙は2年後の州知事選と誰も疑わなかった。本人も早々と2001年4月10日、次期州知事選への出馬を表明した。
 その当時の世論調査はハリス市長を次期州知事にという支持率は49%と高いものであった。下馬評に上っていた民主党州知事候補は、エド・ケース州下議とメイジー・ヒロノ州副知事の3人。世論調査でのヒロノ、ケース両候補の支持率は20%前後と低く、ハリス市長の独走態勢を予見させた。去年7月から11月までにハリス市長が集めた政治献金は103万ドルを超えた。州知事選本命と読んだ企業と個人が寄せた期待の大きさを献金額が示している。州知事選本命とみられていたハリス市長の選挙戦断念宣言は、ハワイ政界に大きな衝撃を与えた。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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