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ワイマナロのゴミ埋立て地、契約期限あと3か月。

 ホノルル市郡政府はゴミ埋立て地の延長問題で苦境に立たされている。ホノルル市(オアフ島)の市民のゴミは現在、リーワード地区のワイマナロ・リッジ(尾根)に捨てられている。同地はすでに30年以上に亘り、オアフ島唯一の埋立て地として利用されてきた。
 ところが、この埋立て地はハワイ州政府の管轄で、あと3か月で契約期限が満期となるが、州の土地利用委員会には、ホノルル市から契約延長申請等の必要書類がまだ提出されていないという。更に同地区の埋立て地延長申請には、州衛生局の環境調査報告書が必要だが、その手続きもなされていない。
 この遅れについてホノルル市の行政当局者は、「Hパワーを50%増力する計画がある」とのコメントを出しているが、具体的には何の説明もなされていない。
 更に困った事態は、埋立て地の選挙区のコリーン・ハナブサ州上議は土地使用委員会と州衛生局に書簡で、ホノルル市のワイマナロ埋立て地延長願いが例え申請されても、拒否するように陳情している。ハナブサ上議の陳情によると、「ワイマナロ埋立て地はオアフ島の唯一のゴミ埋立て地として利用されてきた。同地の契約切れも近づいているのに市当局は、地元住民と何ら話し合いを持っていない。どうせ他に代替え地はない現状だから、延長には地元民も納得してくれるだろうという安易な考えが行政当局にあると思う。唯一の埋立て地だから地元民の説得は欠かせないのではないか。それをないがしろにしたのは、当局者の中に地域差別的思考があるからだ。ナナクリ、マイリ、ワイアナエは低所得者地域という思考があったと思う。その地域差別的思考が今回の問題を大きくした」と市行政の地域偏見を問題視している。
 カエタノ州知事も同様書簡を州衛生局に送りつけたという。ゴミ処理問題はいまさら始まった問題ではない。ワイマナロの埋立て地も10年前に1度、延長されている。Hパワー施設も50%の増力がすぐ可能と言うのなら、何故これまでに増力しなかったのか。行政手腕が問われても仕方ないだろう。
 ただHパワーの増力ぐらいでは埋立て地の代替は出来ないことは明白で、ハリス市長の最後の手腕に期待するしかない。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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