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ハワイのニュース

   

順調に回復するクルージング業界。

 ハワイのクルージング業界はノルウェイ汽船会社の進出で順調に伸びていると、DBEDT(州事業経済開発観光局)の業界速報は伝えている。
 今年、第1四半期(1月〜3月)だけで前年比で27.8%増の5万2,360人の客を取り扱った。今年1年では25万人の客を予定している。
 ノルウェイ汽船会社の「ノルウェイの星」がホノルル港からファニング島往復のクルージング・サービスを始めたのは去年の12月中旬。ハワイアン・クルージングの独占事業を与えられていたアメリカン・クラシック・ヴォヤージ社(ACV社)が倒産して(去年9月下旬)、ホノルル港を唯一の母港とするノルウェイ汽船に注目が寄せられた。テロ事件で激減した陸の観光業界と共に、海洋のクルージング業界も大打撃を受けた。回復はクルージング業界の方が早かった。
 業界第1位のカーニバル社はロングビーチに4千万ドルを投じて、桟橋設備の整備をして業界の立て直しに力を入れた。第2位のロイヤル・カリブクルーズ社と3位のP&O汽船は合併交渉に入り、競争力の倍増を計画している。飽和状態になったカリブ海、アラスカ・ルートから新ルートとして、ハワイ南太平洋路線の開発に各社は動きだした。
 ハワイ州はACV社の倒産で予定していた桟橋の整備工事を中断したが、クルージング業界はそんなハワイにクルーザーを送り込んでくるという。今では「勝手に来なさい」というハワイ州だが、年間2億ドル産業として期待できるクルージング界にいつまで背を向けているつもりなのか、行政当局の時代逆行政策と、業界は憂慮している。
 なお、ノルウェイ汽船では「ノルウェイの星」の他に2隻目の「ノルウェイの風」をすでにハワイ航路に就航させている。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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