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ハワイのニュース

   

ハワイ大学マノア校の新学長にP.エングラート氏。

 ハワイ大学マノア本校の学長にドイツ生まれの科学者ピーター・エングラート氏(52歳)が選任された。
 ハワイ大学は、大学機構全体の運営を担当する総長職とマノア本校学長職に2分し、初代学長職にエングラート氏を5月17日選任したと発表した。
 エングラート氏はドイツ生まれ、コローン大学で化学、核化学分野で学士、修士、博士号を取得。ドイツの核化学機関で教鞭を取った後、カリフォルニア州立サンノゼ大学で化学部教授として12年間勤務、95年にはニュージーランド、ウェリントンのビクトリア大学の副学長に就任、現在に至る。
 母国語のドイツ語の他、英語、スペイン語、南太平洋のマリオ語も堪能。生粋の科学者だが、大学全体の運営にも積極姿勢で、環太平洋、アジア地域の文化、風土にも精通している。8月1日に就任する予定。年俸は全国4年制大学の中間年俸、25万4千ドルが支給される。
 ドーベル同大総長も、「エングラート新学長はハワイ大学改革に向け、努力することを約束してくれた。アジア・太平洋地域に特殊な理解をお持ちだそうなところからも、大きな期待を寄せている」と、抱負を述べた。
 就任まであと2か月半あるが、エングラート新学長は、「ハワイ大学が組織改革に動き出した時期に、本校学長職に選任され感激している。期待も大きいと思うが、ハワイの風土に合う新しい大学機構の完成に努力したい」と語っている。
 エングラート新学長は、米国のNASA(宇宙開発局)の火星研究プロジェクトの一員でもある。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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