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ワールド・トレード・センター新開発計画発表。

 ホノルル市内カカアコ再開発地区の一画、ワード通りとカピオラニ通りの角、エワ側山手の2.4エーカー(現駐車場)に400フィートの高層ビル「ワールド・トレード・センター・イン・ホノルル」の開発計画が公表された。
 自動車ディーラーのホールセール・モータース社(WM社=ジョー・ニコライ社長)と不動産業のCBリチャード・エリス・ハワイ社(CB社)の合弁による開発で、総工費1億ドル。来年末には着工の予定。
 ワールド・トレード・センターは商標名としてハワイ州政府が93年に10万ドルで購入、あたためていたフランチャイズ。そのワールド・トレード・センター(WTC)名を地上400フィート(ホノルルのもっとも高いビルであるファースト・ハワイアン・センターの429フィートに次ぐ超高層ビルとなる)のビルを開発する両社に使用許可の契約に署名したカエタノ州知事が、同計画を4月30日に発表した。
 「WTC名を大事に保存していた甲斐があった。WTCイン・ホノルルは世界の貿易会社を収容するという最高の計画に譲り渡すことが出来て嬉しい」とカエタノ州知事は計画発表会で挨拶した。
 同ビルは地上3階までの6万平方フィートのギャラリアに、世界の有名メーカーの高級車、スポーツ・カーのショールームとエスニック料理店を組み合わせたユニークなギャラリアがアンカーテナントとなる。オフィススペースの面積は31万1千平方フィート。世界の有名商社の誘致はCB社が担当する。
 「スポーツ・カー、オートバイ、高級車と各々のエスニック料理をうまくペアリングすることが新開発のカギになるだろう。カピオラニ大通りに再度集まってきた自動車ディーラー、それらのディーラーのお酒落なショールームは、夢を買う場所にしたい」とニコライ社長は語っている。
 2.4エーカーの敷地は何でも建てられるミックス・ゾーニング。かつて韓国系投資グループが高級コンド「シンフォニー・パーク」開発を計画していたこともある。
 問題は1億ドルの調達だが、WTCの付加価値を付ければ、ファイナンシングは問題ないと強気だ。カカアコ再開発地区を管理するHCDA(ハワイ・コミュニティ開発事務局)の承認も問題はないだろうとカエタノ知事のお墨付き。
 商務省の貿易援護局ホノルル支部のロバート・マーフィー支部長は、「東南アジア、環太平洋の通商気運は日増しに高まっている。WTCホノルルのコンセプトはタイミングも良いと思う」とバックアップ体勢を保証している。
 貸しビルの空室状況は現在、13%と高いが、2年後には1ケタに改善するとCB社では予測している。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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