HAWAII123.com   ●見出しに戻る


ハワイのニュース

   

ホノルルの新バス路線(BRT)着工間近、第一期工事は3,500万ドル。

 ホノルル市と郊外を結ぶ新バス路線計画(BRT)は、最終公聴会を4月中に終え、実現に向かっての最終段階に入った。総額10億ドル、10カ年を要するこのBRT計画は国内で最も優れた都市バス計画といわれ、連邦政府から50%以上の補助費を受けるため、担当課は最終書類の作成に入った。
 計画によると、新型バスは環境にやさしい電力バスから2両連結バスまで候補に上ったが、結局、電力バスの開発が遅れたため、ハイブリッド(電力・ガス併用)バスの導入で見切り発車する。
 人口中心地が西に移動したオアフ島の通勤者の足を担う同計画は、朝夕のラッシュアワーの緩和が目的で始められた。西はカポレイ地区から東はハワイ大学、ワイキキまでの約20マイルに、バス・センターを4か所(カポレイ、クニア、アロハ・スタジアム、ミドルストリート)を新設する。通勤者が自分の車を駐車してバスを利用するセンターになる。ホノルル市内はイヴィレイ通りとアラパイ通りに乗換えセンターが設置される。
 ミドルストリートのバス・センターに集まった通勤客は市内のBRTバスに乗換える。バスはラッシュアワーには2分間隔で、その外は4分間隔で出発する。
 イヴィレイ通り乗換えセンターからホテル通りをバス専用道路にして、東方面行きはビショップ街からアラモアナ通りへ、ペンサコラ通りからピイコイ通り、アラモアナ通りに戻る。ハワイアン・ヴィレッジで右折しサラトガ通りに入る。カラカウア通りを東に進み、カパフル通りを左折し、クヒオ通りで折り返す。このルートがワイキキ・ルートで第1期工事として年内に着工する予定(工事費、3,500万ドル)。
 ハワイ大学ルートは第3期工事に予定されている。ホテル通りからリチャード通りへ。キングストリートを東進し、ペンサコラ通りを左折し、カピオラニ通りを左折、更に東進し、ユニバシティ通りを左折し、ハワイ大学で折り返す。
 第1期工事は5.6マイルに及ぶ。この工事を区分けして複数の下請け業者が同時に着工するのか、それとも単独の指定業者が端から始めるのか、工事期間を3年としているので、後者でまとまりそうだ。
 10億ドルの総工費は新型バスの購入費から道路の整備、バス・センター、乗換えセンターの整備費だけでBRTの運営費は含まれていない。市当局では利用者の負担だけで経費は賄えるとしているが、バス代がいくらになるかは最終的には決まっていない。現行のバス運営費もホノルル市は年間8千万ドルも負担している。更なる負担も当然予想されるが言及していない。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
※この記事の複製、転載を禁じます。 (C)East-West Journal Corp.
(C)Hawaii123.com