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ハリス市長、最後の予算案提出。

 2002〜2003会計年度ホノルル市郡政府の市長予算案が3月1日公表された。それによると一般会計予算は11億ドル(前年度比3.4%増)、土木建築予算(CIP)は4億7,550万ドル(同比19%減)となっている。
 土木建築予算は1億300万ドルの減少となったが、4億7,500万ドルという額は90年代の平均3億ドルに比べると大きい。現会計度の5億7,800万ドルはそれ以上に大きな額で、市議会での審議がどのように展開するか注目されている。市議会は6月15日までに予算審議を終える予定。
 ハワイ州が全体で経済低迷した90年代に不動産税の引き上げを見ることなく切り抜けてきた。ハリス市長の自慢の1つが、不動産税率の据え直きである。その裏にはゴミ収集トラックの自動化、公務員の新規採用見送りによるリストラも効を奏したといえるが、もうひとつの大きな原因は市債権(ボンド)のリファイナンシングによる支払額の減少がある。
 今年の市議会の一部議員は市債券の発行過剰を心配する。この1、2年で市政府が買収した土地の額は莫大な額に上るはずだと市債券の実情を吟味するといっている。

■一般会計の部=総額11億ドル
・公務員の昇給額(2,400万ドル)
・公務員の医療保険増額(460万ドル)
・化学兵器防災スタッフの新設
・HPD(ホノルル警察署)の12人の新ポジション
・公園課の空席埋め合わせ=22人
・アパート/コンドの不動産税の引き下げ第2段階(28セントダウン。3年計画でコンド/アパートメント税率を一戸建て住宅と同率にする。現行税率はコンドが4ドル21セント。一戸建て住宅は3ドル65セント)。減税措置で年間380万ドルの減収になるが、不動産評価額が5%近く上がったため、差し引き3億8,400万ドルと6%増になる。

■土木建築予算の部(総額=4億7,550万ドル)
・下水処理施設の拡充=1億5,500万ドル
・H−パワー(ゴミ処理場)の拡充=600万ドル
・ゴミリサイクル用地接収費=800万ドル
・BRT(バス路線)の拡充=6,500万ドル(第1期3年計画)
・リーワード・バイパス建設費=830万ドル
・セントラル・オアフ地域公園の拡充=1,300万ドル
・整備機器購入費=2,000万ドル
・連邦規定の歩道整備費=1,400万ドル
・公道舗装工費=620万ドル
・ホノルル動物園整備費=610万ドル
・HPD用射撃練習所整備費=600万ドル
・HPD電線設備改善費=420万ドル
・ワイキキ整備費=390万ドル
・市営ゴルフ場整備費=320万ドル
・アラワイ運河沿い駐車場建設費=300万ドル
・キングストリート整備費=200万ドル


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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