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アムファック社が会社更正法適用申請。5大財閥のひとつが消える。

 サトウキビ耕地時代のハワイの5大財閥のひとつ、アムファック・ハワイ社とその子会社(7社)が倒産、2月27日に会社更生法(チャプター・イレブン)の適用申請を連邦地方裁に提出した。債務額は3億2,500万ドル。
 アムファック社はマウイ、オアフ、カウアイの3島にサトウキビ耕地、ゴルフ場、百貨店、発電所等を所有し、1980年代の半ばにはその総資産は24億ドルを超えていた。その後は衰退の一途をたどり、現在では子会社7社を含み、従業員は135人しかいない。同社の倒産によるハワイ経済への影響はほとんどゼロといわれるまで衰退していた。
 同社は1849年にドイツ人のハインリック・ハックフェルド商船船長が創立したHハックフェルド商社が転売され、アメリカン・ファクターズ社に改名、後にアムファック社と更に改名された。その当時、ハワイ4大財閥といわれたグループに仲間入り、Cブリューワーズ社、セオ・デービス社、キャッスル&クック社、アレキサンダー&ボールドウィン社のグループに加わった。
 同社は会社更生法による再建計画から立直ったリバティ・ハウス(現メイシーズ)も所有していたが、1988年にシカゴのJMB不動産社に9億ドルで買収された。85年には1億2千万ドルの赤字を計上し、5万5千エーカーの土地を売却して赤字の補填が試みられたが、昨年末で3億2,500万ドルの借入金があった。
 同社の7子会社のうち、カアナパリ開発会社だけは別途の扱いとなり、オアフ島のワイケレ・ゴルフコース及びマウイ島のロイヤル・カアナパリ・ゴルフコースの2コースは会社更生法には含まれていない。これらのコースは今後も同社が運営を継続する。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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