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アロハタワー再開発グループ、ホテル、貸しビル、フェリーなどを計画。

 ホノルル港の玄関、アロハ・タワーの再開発計画に新投資家が現れ、2億ドルでホテル、貸しビル、フェリー、駐車場を建設する計画が監督機関のアロハ・タワー開発財団(ATDC)に提出された。
 新投資家はネバダ州のマット・ディロン氏を中心とした投資グループで、ハワイ進出計画はレインボー・ピア開発会社(ピーター・マハー社長)が担当する。
 同社はすでに3年前からウィキ・ウィキ・フェリーのパイロット計画から投資の可能性を模索しており、フェリー・プロジェクトを絡ませた第5、第6桟橋にホテル、貸しビル、駐車場(1,500台)を開発する計画を進めてきた。
 レインボー・ピア社のマハー社長は、「アロハ・タワー再開発計画は第1期の段階でつまずいている。駐車場不足もあるが、開発計画としては人寄せをする魅力が少ない。我々はその駐車場不足を解決し、人寄せに必要なホテル、貸しビルを建設する。それにフェリー・システムもコミューター(通勤)用の外にマウイ島、ハワイ島、モロカイ島をフェリーで結びたい」と述べている。
 同社長によると、フェリーは250人乗りの最新型フェリー2隻で西オアフの通勤客を搬送する他、各島間に航空料金より3割安の料金で定期便を就航する。時速45マイルの高速フェリーは新しい楽しみを提供できると説明するが、同計画はフェリー就航権の取得が絡んでいるのか、具体的な詳細はATDCとの交渉中ということで言及をさけた。
 ATDCとしてはアロハ・タワー再開発計画をホノルル港の再開発計画として、総工費7億ドルで第5桟橋から第14桟摘までを5期に分けて開発する計画を立て1990年に始めた。94年に第1期のアロハ・タワーマーケットプレイスが総工費1億ドルで完工。駐車場不足(800台)を抱えたまま、見切り発車した。投資グループも日本の伊藤忠商事から、現在の米本土のトリニティ投資グループのアロハ・タワー社で3代目となるが、そのアロハ・タワー社は今年2月に倒産、会社更生法(チャプター・イレブン)の適用を申請、再建にのぞみをかけている。
 アロハ・タワー社は駐車場不足から駐車場新設計画を再三にわたり提出したが、いずれもATDCが拒否したことがマーケットプレイスの健全な運営を遠のかせたと、滞納しているリース・レンタル(19万ドル)の帳消しを要求している。
 これに対し、レインボー・ピア社のマハー社長は、マーケットプレイスだけでは集客は充分ではない。もっと多くの客に足を迎んでもらうためには、それなりの集客プロジェクトは必要だ。すでにある120店舗の商店も必要だ。その上に我々のホテル、貸し事務所、フェリーを統合すると双方のプロジェクトは成功する」と説明している。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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