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レストラン禁煙法、ホノルル市議会で可決、7月1日より施行。

 オアフ島(ホノルル市郡)の禁煙法が更に厳しくなる。全てのレストランは2002年7月1日から完全に禁煙となる。バー・セクションとレストランの境界間仕切りのないレストラン・バーも7月1日から禁煙。バー・セクションがレストランと完全に間仕切りされ、換気装置も全く独立して設置されている場合、バー・セクションについては来年7月1日に禁煙が施行される。
 ホノルル市議会は同法案を2月20日の条例会議で賛成7、反対2の票決で可決、市長に送付した。ハリス市長は10日以内に署名する予定。同案ではナイト・クラブ、酒場(バー)は含まれていない。同法案によるナイト・クラブ、バーの定義は売上げの7割以上が酒類によるもので、フード類の売上げは3割以下の業者としている。唯一の喫煙セクションはレストランのテラス等のオープン・エリア・セクションとなっている。
 ホノルル市議会は全国的な禁煙運動を受け、年々禁煙法を拡大してきた。レストランに於ける禁煙も最初から全店禁煙を試みたが失敗。禁煙セクションと喫煙セクションの表示をすることで一度は妥協した。禁煙グループはそんなことでは満足せず、全店禁煙運動を続けた。
 過去3年間で3回、全店禁煙案は却下された。ワイキキなど観光客相手のレストランでの全面禁煙は売上げに影響する。観光業に依存する度合いが大きいホノルルでの禁煙は、特に経済低迷時には賢明な策とはいえないという理由で、辛うじて5対4で否決されてきた。最後の反対案を投じてきたジョン吉村市会議長は、「観光客にも禁煙法に協力してもらうしかない。タバコを吸わない従業員の健康を守ることが先決」と態度を変えたことを表明した。
 反対投票したのはジョン・デソト、リン満生両市議の2人。これまで反対していたロミー・カチョラ市議(観光委員長)は、「観光業界のことを考えると、今度の法案は無謀な法案だといまでも思っている」が、法案拒否に充分な票数がないので賛成票に入れたという。第5区の欠員選挙で選ばれたばかりのアン小林新市議も賛成票を投じた。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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