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ハワイのニュース

   

電子カメラによるスピード違反取締り始まる。

 ハワイ州運輸局(DOT)がスピード違反の取締りを電子カメラを利用してオアフ島だけで始めたが、運転手から州議員まで幅広い苦情が殺到し、関係者はその対応に大わらわである。
 去年12月の1か月は違反者に違反警告書を発送し、今年1月2日から実際の取締りが始まった。DOTは当初、例え1マイルでもスピード違反書を郵送すると意気込んでいたが、実際には6マイル以上の違反者だけとなった。郵送された違反書は大幅に減ったが、2月14日の交通法廷での攻防戦が注目される。
 同法延では最初の2日間に検挙された約400人の違反者が異議を申し立ている。1月18日までに検挙された違反者は1,551人だが、そのうち158人だけが指定された罰金を支払った。僅かに10.18%である。その他に41人は書類で異議を申し立てをした。レンタカー業者を含む70人は違反時には車を運転していなかったと反発している。
 1月14日〜18日までの5日間に電子カメラで撮影された車は2万4,300台。そのうち、8.4%に当たる2,056台はスピード違反者。6マイル以上の違反書を郵送された運転手は774人(3.1%)である。その1週間前の数字は5.4%と2%だから増加傾向にある。
 罰金は基本料金が27ドル、1マイル・オーバーにつき5ドルが加算される。6マイル・オーバーの場合には57ドルとなり、55マイル・ゾーンで86マイルと31マイルのオーバーには182ドルの罰金となる。
 なお、スピード違反者1件のハンドリング・コストは56ドル75セント(カメラ業者=29ドル75セント、州政府コスト=20ドル、法廷費=7ドル)。例えば6マイル・オーバーの罰金=57ドルの場合、経費を差し引くと25セント残る。
 1月18日までの違反者の平均は10.9マイルのスピード違反。郵送された774人の全員が罰金を支払ったとすると6万5千ドルがDOTに転がりこむことになる。もっともDOTの手取りは1万5千ドルだけである。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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