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ハワイ州議会開幕、どう解決するのか歳入不足。

 2001〜2003会計年度の補正予算を審議する州議会が1月16日開幕した。米同時多発テロ事件の後遺症をモロに受けたハワイ経済の回復路線の模索をする州議会に大きな期待がかっている。今期は5月2日までの60日。
 2000年の国勢調査に基づく新選挙区改定も終り、今年の秋には州民の審判を受ける。40年の政権政党の民主党に陰りが見え始め、共和党の巻き返しも現実的になってきた年の州議会で民主、共和の両党議長が激しい攻防戦を展開する。
◇トバク公認法案
 コ・オリナ・リゾートにリゾート・カジノの単独認可を求めるサン・インターナショナル社案、リゾート・カジノにワイキキ・ホテルを加えた限定トバク案
◇総額10億ドルにのぼる公共事業案
◇3億ドルの税収減
◇1〜2%の予算カット
◇ハリケーン保険制度の2億3千万ドルの特別余剰資金の使途
◇酒税の2倍増
◇公立校舎の改善費(2億5千万ドル)の捻出
など山積みしている。
 均衡予算が至上命令の州予算だ、3億ドルの赤字分を埋める方法は、ハリケーン余剰金の利用を主張する州知事案しかないのか。それとも州議会は別の方策を模索することが出来るか注目される。同資金の利用は1回だけの救済策だけに、次期会計年度はまた別の特別資金を見つけてくるというのか、いずれにしても賢明な策とはいえない。
 2003会計年度は4%増になっているが、予算削減することなく予算をバランスとれるのか州議会は大きな課題がのしかかっている。増税という方法は酒税倍増だけが現実味があるがそれでも年間に4千万ドルの増収にしかならない。
 選挙年では、他の増税方策は全て可能性はゼロであろう。そして35億ドル以上の税収入予想は現実味がない。30億ドル以内の歳入源での予算体勢を早く成就することが先決である。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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