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ハワイのニュース

   

電子カメラによるスピード違反取り締まり始まる。

 ハワイ州運輸局が民間業者とタイアップし、オアフ島の自動車のスピード違反の強制取り締りを1月2日から実施した。同取り締りは3年間のトライアルで本格的に実施される。
 レーザーと電子カメラを利用しハイウェイの路肩のヴァンからスピード違反車を撮影、3日以内に違反チケット(サイテーション)を車の登録所有者に送り付け、罰金の支払いを要求するもの。
 施行2日間で、撮影された車は2万4千台を超えるが、スピード違反者は1,557人の6.4%にとどまった。12月に行われたテスト期間中には30%余りの運転手がスピード違反していたものが5分の1に減っており、運転手が意識してスピードを下げていることに州運輸局もホノルル警察も喜んでいる。
 スピード違反の罰金は25ドルの基本罰金の上に違反スピード1マイルにつき5ドルが加算される。業者はそのうち、29ドル75セントを受け取る。
 この新しいスピード違反取り締りに対し、ライセンス番号がブロックアウトできる新兵器が市販され、よく売れている。1枚35ドルのこの新兵器をライセンス・プレートにかぶせると、肉眼では透明のカバーで番号は読み取れるが、斜めからの電子カメラでは番号の部分がブロックアウトされて読めない。つまり写真には番号が写らないので車の所有者を特定できない。
 警察当局では、「何らかの人的作業でライセンス番号が読み取れないのは違法行為となる。ドロでよごれて番号が読めないのも違法行為」と主張するが、販売業者の中には現役の警察官もおり、違法ではないと新しいカバーを売り続けている。
 同サイテーションでは運転手を特定できないことから、運転レコードや保険には関係ないとされているが、「今年の州議会でオアフ島のスピード制限を全て見直す必要がある」とある州下院議員は語っている。
 スピード違反取り締りはホノルル警察も行っており、1日平均102枚のサイテーションを発行している。それに比べると電子カメラでの違反者は2日間で1,557人で、ホノルル警察の8倍近くになる。
 なお、同サイテーションを受け取った人は2週間以内に罰金を払うことになっている。交通法廷で反論する人も先に罰金を支払うことが義務付けられている。また、車の所有者以外が違反を起こした場合は、実際に車を運転していた人の名前、運転免許証の番号、住所と本人の署名を明記し、交通課に返信すると、交通課は新しくサイテーションを当事者に郵送する。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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