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アラワイ運河の浚渫作業、8月に開始へ。

 悪臭がひどいアラワイ運河(2マイル)の浚渫作業が今夏から始まる。アラワイ運河の浚渫作業契約は去年アメリカン・マリーン社に743万ドルで落札されている。作業開始が遅れたのは運河の汚泥の汚染度を調べるのに時間がかかったのと、同社の大型バージを米本土の他の作業にまわしたためだそうだ。
 アラワイ運河の底にはマノア川、パロロ川、マキキ川から流れ込んだあらゆる物が沈澱している。満潮時には8フィートの水かさがあるが、ひどい場所では数インチの水があるだけ。カヌー・クラブの最高の練習場も悪臭と汚染で運河は最悪の状況にある。仏教関係の灯篭流しもそんな最悪の中で毎年行われている。今回の浚渫作業は24年振りに行われる。
 そもそも、このアラワイ運河は前記の3本の川であちこちに水たまりが出来て蚊が発生することから、水の流れをよくするための運河建設が1906年に始まった。最初は東側の運河は現在戦勝記念プールがある海岸までつなぎ、海流を利用して運河の流れをスムーズにする予定だった。
 1920年の秋に同工事の予算が枯渇し、運河工事は中断された。運河の水の流れは悪く、浚渫作業は度々行われてきた。50年前までは、同運河で多くの子供達が釣りをしたりカニを採ったり遊泳して楽しんでいたが、それも禁止されて久しい。
 今回の浚渫作業は1年の予定で、汚泥の放流先はホノルル国際空港の沖合3.8マイルの海中という。EPA(環境保護局)が環境汚染はないと保証した汚泥なら、「なぜ、ワイキキの沖合に捨てない」とカリヒ住民は反対している。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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