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大型客船「ノルウェーの星」、12月16日就航。

 AVC(アメリカン・クラシック・ヴォヤージ)のハワイ諸島間のクルージングが倒産(9月下旬)したのに対し、NCL(ノールウェー・クルージング・ラインズ)の新大型クルーズ船「ノルウェーの星」が12月16日からハワイと南太平洋間の処女航海に就航した。
 9万1千トン、15階建ての「ノルウェーの星」は総工費が4億ドル。スイートは36室、ミニスイート107室、ステートルーム372室、定員は2,200人。25ノットの最高時速はクルーズ船としては最速。ホノルル港を母港として南太平洋のキリバチ共和国のファニング島を往復する。1回の航海は1週間。
 新しいNCLのクルーザーにはAVCの二隻のクルーザー程の経済効果は望めない。外国船ということで厳しい制限が課せられている。ファニング島まで航海するのも、外国船は米所属港を2港連続で寄港できないとする規制のため。
 NCLは世界のクルージング・ルートに就航している。太平洋、カリブ海、地中海ルートが飽和状感になったことから、ハワイに進出してきた。それも米国籍の船舶保護を目的とした厳しい法律の合間をぬったルート開発を試みている。
 ハワイ諸島間の独占クルージングを約束されたAVCの成功は間違いないと見られていたが、先の同時多発テロの被害に耐えきれなかったAVCの資本力に、問題があったと業界筋ではみている。
 NCLの「ノルウェーの星」の稼働率は96%と好調である。来年の夏場を除く9月〜4月までの間の2隻の「ノルウェーの星」をハワイに就航させる計画である。
 ホノルルを出港してファニング島を経てホノルルには6日目に帰港するというスケジュールではマウイ島、ハワイ島、カウアイ島の寄港時間は数時間と短い。土産物も売る時間もないと3島の業者は嘆いている。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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