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ハワイのニュース

   

日本の旅行者誘致に向けた国際会議開催、「ホノルル宣言」を採択。

 12月8日(土)、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジのタパボールルームに日本とハワイの旅行関係者が一同に会し、「Tourism Conference in Hawaii」が開催された。
 この会議に参加したのは、日本側から今回の発起人ともなったJTBの舩山龍二社長を始めとする大手旅行代理店トップ21人と同じく発起人となったJALの兼子勲社長。ハワイ側からは、メージーヒロノ副州知事を始め、観光局や観光業関連企業のトップ32名。また、このイベントには、日本からテレビ、新聞、雑誌など約30社のマスコミ関係者がその模様を取材するため同行してきた。
 午後1時からパネルディスカッションが行われ、雑誌・テレビで著名な石川次郎氏を司会に、エッセイストとして活躍中の阿川佐和子さん、女優の壇ふみさん、北原洋司・日本旅行社長、ピーターシャール・ヒルトンハワイアンビレッジ社長、益子隆・JALセールスネットワーク社長の6人がそれぞれの意見を述べた。日本人がハワイに対してどのように考えているかなど、旅行者の立場からまた、旅行会社の立場から意見が出された。
 パネルディスカッションの中では、始めてハワイに来たという壇さんが、「1人旅の者に優しい場所ですね」と、その印象を語った。
 また、阿川さんは、「数年振りに来ましたが、あまり変わっていませんね。私にとってハワイは、時間を忘れる場所です」と述べた。
 続いて午後2時から本会議が行われ、「旅の持つ価値を再認識し、海外旅行をより安全で快適なものにするために何をすべきか」について話し合い、「ホノルル宣言」を採択した。
 午後4時から場所をラグーン・グリーンに移し、舩山JTB社長とメージーヒロノ・ハワイ州副知事により発表された「ホノルル宣言」の内容は、「旅」は、ひとりひとりに生きる喜びを感じさせてくれるだけでなく、人や文化の交流を通じて平和の大切さを教えてくれる高度な文化的活動である。また、地域社会を支え、世界の経済発展に大きく貢献する重要な産業であると位置付け、日本人観光客に再びハワイに戻ってもらうために、観光客に安心して「旅」をしてもらう環境をハワイ側で整える。日本人の海外旅行の代名詞とも言うべきハワイ旅行が活気を取り戻す事の2点が極めて重要であるとし、ハワイ観光局が中心となり、日本の旅行会社が一致協力していく事に合意したとしている。
 そのスローガンは、「Meet the World」。日本人旅行者に対し、ウェブサイトを利用し、的確で安全なハワイ現地情報を提供する。次ぎに、日本人観光客に対する緊急時マニュアルを作成し配布する。最後に、「ハワイ・スポーツ・シリーズ」と銘打ったイベントを企画開発し日本人旅行者を誘致するといった3本柱からなる具体作を発表した。
 「ホノルル宣言」発表後はレセプションに移り、本会議参加者と参加したマスコミ関係者らがジェーク・シマブクロのウクレレ演奏を聞きながら歓談し、午後6時に同イベントは無事終了した。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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