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第54回 アロハ フェスティバル パレード、涙のキャンセル。

 9月15日(土)に行われる予定だった「第54回アロハ・フェステイバル・パレード」が、9月11日、ニューヨーク市とワシントンDCの同時多発テロ事件で生じた多数の犠牲者の喪に服すため54年の歴史の中で、初めての中止となった。
 アロハ・フェスティバルは、ハワイ全島のハワイアンの代表が各々のカラーをモチーフにした衣装で着飾り、盛大なパレードをワイキキのカラカウア大通りで挙行する恒例の行事。企業がスポンサーとなりフロートの出来栄えを競う。アロハ・フェスティバル(非営利財団)がそのキングとクイーンを選び、パレードに彩りを添える楽しい行事である。
 9月11日の同時多発テロ事件は、ダウンタウンのホオラウレア(前夜祭)とワイキキのホオラウレアをキャンセルさせた。主催者は2つの行事はキャンセルしても、恒例のアロハ・フェスティバル・パレードは決行しようと関係者に呼びかけていたが、パレード決行は不謹慎だという市民の声も多く結局断念した。
 ジャネット・ヒョン事務局長は中止理由として、
(1)我々は平和なパレードの挙行は、テロ犠牲者の追悼を意味すると信じていたが、華々しいパレードが我々の意図に反し誤解される恐れがある。
(2)伝統あるパレードだが、参加者の中にも土壇場で参加拒否の可能性があったことからキャンセルに踏み切ったと、苦しい決断を説明した。
 フロートはすでに出来上がっており、多くの費用が使われたが、年内にホオラウレアだけでも行うことを申し合わせ、多くの関係者は涙をのんだ。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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