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メイシーズ親会社がリバティハウスを買収。

 143年の歴史を誇るメイシーズ(百貨店)の親会社、フェデレーティッド・デパートメント・ストアーズ・インク(FDS)は6月19日、ハワイの老舗百貨店リバティ・ハウスの買収契約に合意した、と発表した。これにより、ハワイの小売店業界が新しい時代を迎える。同契約は7月の半ばに完了する。
 リバティ・ハウス傘下の11店舗のデパート、7店舗のリゾート・ショップと専門店、グアムのデパート1店舗の計19店舗がメイシーズに変わる。リバティ・ハウスは今後メイシーズのウエスト・ディビジョンに属し、店名もメイシーズとなる。
 倒産から会社更正法申請へと3年間を費やしたリバティ・ハウスは、99年、2000年と経営は黒字に転じ、再建策も今年3月にやっと認められたばかり。社員も3分の1をカットし、リストラに成功している。去年の総売上げは2億8900万ドル。経常利益も890万ドル。
 メイシーズの親会社FDSは1997年にリバティ・ハウス買収を試みたが、経営グループの対立から1度は手を引いた。更生法の認可を受けた3月以降に、FDSは2度目の買収交渉を持ちかけた。
 再建策に資金を出した投資機関グループは、同店経営に興味がないことから買収交渉はトントン拍子に進んだ。メイシーズのウエスト・ディビジョン会長のジェレミヤ・サリヴァン氏は、「私たちはハワイの未来を信じており、ハワイへの投資を決定した。リバティ・ハウスの伝統を継承することに熱意を燃やしている」と語っている。
 メイシーズ百貨店になるハワイ店は、従来の商品以外ににメイシーズの米本土客に好まれている幅広いセレクションも扱うが、ローカルの出入り業者には従来通り取引を続ける予定。19店舗のうちカウアイ店を1店閉鎖する。従業員も一般社員(2600人)はそのままだが、400人の管理職は大幅に削減される。
 アメリカのトレンドセッターでファッション・リーダーでもあるメイシーズでは、ラルフ・ローレン、カルバン・クライン、トミー・ヒルフィガー、リズ・クライボーンなどファッション界のトップ・ブランドの他、最新流行服からクラシック、カジュアル、キャリア、イブニング・ドレスま幅広い商品構成を誇る。アルマーニ、グリーンドッグ、チャーター・クラブ、ツールズ・オブ・ザ・トレード等の高級プライベート・ブランドも取り扱っている。
 メイシーズ百貨店だけで全国21州に228店舗を有し、従業員5万8000人、去年の総売上げは90億ドル。FDSグループの総売上げは184億ドル、利益は6億3700万ドル。国内第110位の大企業である。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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