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ロイヤル・クニア・ゴルフコース、年内オープンヘ。

 ゴルフ・コースの造成が終っているにもかかわらず、開発業者が約束したインパクト・フィーの約半分、1300万ドルを滞納していることから営業開始に至っていなかったロイヤル・クニア・ゴルフコースに、年内営業開始の見通しが出てきた。
 ホノルル市議会の区画審議委員会は6月5日、同ゴルフコースのインパクト・フィー免除法案を通過させた。同市議会では8月頃には同案を成立、同ゴルフコースの年内営業を可能にする考え。
 ロイヤル・クニア・ゴルフコース(164エーカー)は、ロイヤル・オアフ・リゾート社とハレクア開発会社が1994年に完成させた(クラブ・ハウスは未着工)。
 開発業者は同ゴルフコース開発に当たり、ホノルル市に2500万ドルのインパクト・フィーを、また地元コミュニティに200万ドルの寄付を開発条件として約束した。地元への200万ドルは全額支払われたが、インパクト・フィーのうち、1200万ドルは支払われたが、残りの1300万ドルは未払い金として残った。
 日本からの資金の調達が不可能になり、開発業者は未払い額の免除をホノルル市議会に申請したが拒否され、以後7年間、最低限のコース・メンテナンスだけを続けてきた。
 昨年、日本のJAC社が同ゴルフコースの所有権を入手し、運営開始に向けて動きだした。ホノルル市議会で同コルフコースの1300万ドルの未払額の払い込みを強硬に主張していたダナ・キム市議が、去年の秋の選挙で州上議に転出したことから、事態が急変し、1300万ドルにこだわるより、全額を免除して同ゴルフコースの営業を開始させる方向に動きだした。
 同地区選出のリン満生市議とジョン・ヨシムラ議長の主導で運営開始への動きは急ピッチで進み、6月5日の区画審議委員会で同案が可決された。
 同案には1300万ドルのインパクト・フィー未払い分は免除するが、一括金として250万ドル納め、プレーヤーから1ドルを徴集して、ホノルル市に支払うという条件が含まれている(JAC社はすでに了承済み)。
 年内の営業開始の可能性が出てきたことでJAC社の奥原社長は、「素晴らしいコースなので、1日も早くハワイのゴルファーに楽しんでもらいたい。クラブ・ハウスなどの建設に約1000万ドルも用意している。クラブ・ハウスの完成までは、仮設ハウスで営業を始めるつもりです」と喜んでいる。
 ロイヤル・クニア・ゴルフコースは真珠湾が見下ろせ、遠くはダイアモンド・ヘッドまでの眺望が楽しめるチャンピオンシップ・コース。クラブ・ハウスが完成すれば、PGAツアーからLPGAツアーも誘致したいと奥原社長の夢はふくらむ。プレー・フィーもローカル向けの手頃な価格とし、ローカル・プレーヤーに少なくとも50%のスターティング・タイムを用意するとしている。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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