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「ノルウェーの星」、ハワイ・クルーズに進出。

 外国資本のノルウェー・クルージング汽船会社(NCL)が、アメリカン・クラシック・ヴォヤージ社が独占するハワイ諸島のクルージング業界に今年12月に進出する。
 NCLは、西太平洋と米本土西部沿岸コースト・クルージング業界は飽和状態になっているため、まだまだ未開発のハワイ・ルートに目をつけたもの。外国籍船舶を規制する米国政府のジョーンズ法が緩和されることで、乗客の積み替えさえしなければ連続して米国港に寄港出来るようになった。
 NCLは、ホノルル港を主要港とするクルーザーをハワイの南西1千マイルにあるファニング島間に就航させる。航海日程は7日から10日間。途中、マウイ島、カウアイ島、ハワイ島3島に寄港する。市場性を考えて定員2,200人の大型船をすでに発注している。 新しいクルーザーは「ノルウェーの星」と呼ばれ、総工費は4億ドル。最高速度は25ノット。32室のスイート、372室のバルコニー付きの個室、107室のミニ・スイートがある。
 母港のホノルルには12月14日までに着き、処女航海はホノルル発12月16日の予定。1年中、1航海7日間のルートに就航するため、インディペンデンス号とペトリアット号を就航させているアメリカン・クラシック・ヴォヤージ社の強敵となる。
 NCLのコリン・ヴェイチCEO(最高経営費任者)は、「ハワイ−太平洋クルーズは、地球上でクルーズ業界に残された唯一の宝庫です。カルビ海、アラスカ・ルートはすでに飽和状態です。ジョーンズ法の緩和により、外国船のハワイ母港ルートが可能になりました」と語る。
 州及びハワイ観光業者は、来年(2002年)だけで12万人がハワイ・クルージングで来訪すると大いに期待している。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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