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ヒルトンハワイアンビレッジ、7棟目のタワー建設計画。

 ワイキキのヒルトン・ハワイアン・ビレッジは、現敷地の1.9エーカーの隣接地にタイム・シェアリング用の高層ビル(400戸)を建設する計画を明らかにした。
 同計画に対し、一部地元住民は、車の渋滞はすでにひどく、新高層ビル建設は更に道路事情を悪化させると地区組合(ネイバーフッド・ボード)の今月の月例会議で反対している。
 ヒルトン・ハワイアン・ビレッジは本業のホテル営業に加え、ラグーン・タワー(264戸)をタイム・シェアリング用に改装した。同敷地内の6棟目のカリア・タワーも来月に完成する予定。
 同ホテルはイリカイ・ホテル側の細長い1.9エーカー(旧ワイキキアン・ホテルとタヒチアン・ラナイ・レストラン)を再開発し、急激に再浮上してきたタイム・シェアリング市場の好調に目をつけ、ワイキキアン・タワー(350フィート、400室)の建設計画を明らかにした。
 ワイキキアン・タワーの境界線となる道幅20フィートのデューウィー・レーンとアラモアナ・ブルバードの交差点に新しく信号機も設置するという。
 ワイキキ地区組合月例会議に出席したあるワイラナ・コンドに住む住民は、「カリアとアラモアナの交差点は今の状態でも渋滞がひどい。それに来月完成するカリア・タワーが営業を始めることを考えただけでも悪夢だ。それにワイキキアン前の信号機の設置は、同ホテルの都合だけを考慮した全くひどい計画です」と猛反対。
 また、ワイラナ・コンドの後方のディスカバリー・ベイ、ハワイ・ダイナステイに住む住民も、「我々のビルの高層階の部屋からは海が見えました。ワイキキアン・タワーは我々のビルから海の眺望を全部、とってしまうでしょう」と、やはり反対意見。
 これに対し、同地区組合のサム・ブレン組長は、「ワイキキに大きな貢献をしてきたヒルトン・ホテルの計画です。すでに地区組合としては基本的には同計画に仮許可を与え、EIS(環境影響調査)に入るようOKを出しました。EISをみて再検討しますが、計画中止だけはさせたくない。今後、関係者とよく話し、住民が心配する問題をひとつひとつ解決していきます」と説明している。
 ハワイのタイム・シェアリング・ユニットの販売はこの2〜3年、毎年25%ずつ伸び、年間2億5,000万ドルの市場となっている。ヒルトン・ラグーン・タワーも3,600万ドルで改装され、今年1月中旬にタイム・シェアリング市場に仲間入りした。僅か4か月の間に40ユニット以上が売れた。買手の半数は日本人客だという。
 DBEDT(ハワイ州事業経済開発観光局)の調べでは、タイム・シェアリングは以前から他島では開発が進んでいるが、オアフ島の市場はこの3年間に急速な伸びをしている。99年には582室で全州の16%しかなかった。今年になってそれが1,000室をこえている。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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