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ハワイ観光業、今年はゼロ成長へ。

 今年のハワイ観光業の成長率はゼロと、HTA(ハワイ・ツーリズム・オーソリティ)が4月上旬に大幅の下方修正した。5か月前には10.3%の成長率を予測していたので、大幅な下方修正となった。
 HTAのデービッド・カレー副理事長(アウトリガー・エンタープライズ社CEO)は、「5か月前の展望と今では天と地の差がある。5か月前のニューヨーク株式市場は高い水準で推移していた。しかし3月にはどこまで下がるかと全国の株屋はキモを冷やした。経済的なファンダメンタルが変わりすぎた。それに20%の円安が続いている。10.3%の成長はゼロ成長に変えるしかない」と悲痛な説明をする。
 今回の下方修正は、
◆観光客数は2.2%増(前年比)の710万人を達成する。
◆観光客滞在日数と一人当りの消費額は前年を下回る。
◆日本人客の6.1%増となるが、消費額は1.7%減とマイナスに転じる。
◆観光業界全体の売上げは去年の112億ドルから今年は114億ドル(前年比0.4%増)にとどまる。
 「総売上げは114億ドルと去年を2億ドル上回っていますが、成長率はゼロとしておく方が安全でしょう。0.2%増は願望です」と、カレー副理事長は苦しい展望を、このように説明する。
 また、ハワイ観光の宜伝を担当するHVCB(旧ハワイ観光協会)のベリセラ会長は、「下方修正は厳しい実情からみて仕方ないでしょう。インセンティブ・ツアーから個人のレジャー・ツアーと宣伝ターゲットを変える必要があると思う」と語り、短期的に効果が期待できるレジャー・ツアー客を対象にしたアプローチを、向う5か月間行うという。そのためには当初予定していた年間宣伝費、4700万ドルに400万ドルの上乗せ要求を出した。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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