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ハワイのニュース

   

通勤用バイク・ルートの整備始まる。

 ホノルル市郡政府と州政府交通局は、オアフ島のバイク・ルート(自転車専用路線)の拡充、整備を進め、5年以内の通勤用自転車ルートの確立をめざしている。
 従来のバイク・ルートはサイクリングと娯楽目的で整備され、バイク利用者の安全を守るための標識やルートは不完全であった。ホノルル市は1998年に「バイク・フレンドリー・ルート・ナンバー・ワン」に着手することで、朝夕の通勤用に自転車利用を呼びかけた。同ルートは東はカハラから西はパールシティまでの市街地区に安全なルートの整備を創案した。また、それに伴う支線のバイク・ルートにも着手した。

■ワイピオ・アクセスロードからワイパフ・デポ・ロード。
■ハワイ大学(UH)及びコミュニティ・カレッジ(CC)への通学ルート。
■ダイアモンド・ヘッドからアロハタワー間の海手の公園を結ぶルート。

 これら支線の整備が先に進み、主要の「バイク・フレンドリー・ルート・ナンバー・ワン」の着手は通勤自動車が利用する幹線道路を利用する分、着手が遅れている。
 同ルートは、カハラのワイアラエ・アベニューからハワイ大学を結び、ベレタニア、ホテル・ストリートを経てニミッツからカメハメハ・ハイウエーを通り、パールシティのレフア・アベニューまでの西方向。東方向はベレタニアの部分とキングを利用する。いずれの道も交通量の多い車道の利用を考えている。
 州交通局も州道を利用するバイク・ルートをワイパフからエワ中央を経てナナクリのルアルアレイまでの14マイルの区間で整備を考えている(リーワード・バイク・ウエイ)。リーワード・バイク・ウエイは交通量の少ない道路の利用を考えている。
 州内に登録されている自転車数は10万台を超えているが、そのうち何台が通勤用に利用されるのかは見当がついていない。自転車をバスの前部に乗せるバス利用者は、月間3万人以上ともいわれ、すでに往復で36マイルの区間を自転車で通勤している人もいる。
 「往復15マイルの通勤ルートで、自転車を利用するのは3分の1の5マイルぐらい。安全なバイク・ルートを整備しない限り、利用者は増えないし、逆に交通事故増加の原因になりかねない」と市のバイク課のセイヤー課長。
 州交適局のリーワード・バイク・ウエイに600万ドル、市のバイク・ルートは8千万ドルが計上されている。交通渋滞緩和に責献できるバイク・ルート整備が期待されている。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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