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白木屋アラモアナ店、存続決定。

 昨年1月、親会社である東急百貨店の突然の売却計画発表により揺れ動いたシロキヤの存続が正式に決まった。
 東急百貨店元社員やシロキヤ現社員らで作った「シロキヤ・ホールディング・LLC」に対して東急百貨店が超低価格で売却し、今後同社がシロキヤの運営を継続する事となった。その記者会見が、4月4日午前10時半より、鈴木忠敏同社社長、石川修三副社長が出席して、シロキヤ・アラモアナ店会議室で行われた。
 冒頭、石川副社長が「昨年初めより、シロキヤの件でご心配をお掛けしてまいりましたが、結果としてマネージング・バイ・アウトが成立し、シロキヤが存続できる事となりました。これも一重に地元の皆様によるご支援の賜物と改めてお礼申し上げます」と挨拶した。
 続いて、新生シロキヤの社長に就任した鈴木氏が「地元皆様方のご支援と東急百貨店の好意により、シロキヤが存続できる事になりました。これも地元の皆様によるシロキヤ存続の署名運動が大きな力になったと感謝しております。新しくなったシロキヤは東急百貨店から完全に分離・独立し、地元企業として再出発致しました。東急百貨店のバックアップはなくなりましたが、今後もローカルの皆様方のニーズあった品揃えとサービスに徹し、支援して頂いた地元の皆様のご期待に応えられるよう、全力を挙げて頑張っていきたいと思っております」と、感謝の気持ちと抱負を述べた。
 鈴木社長は今後の経営方針に関して「シロキヤが1959年にハワイに出店した際、日本の良い商届や商品情報をハワイに紹介するという目的を持っていたので、そのオリジナルの考え方を維持していきたいと思います。そういった意味においても、一時中断し復活した全国物産展についても続けていく所存です」と、述べた。
 アラモアナ店のリースが2003年で切れる点については、石川副社長から「アラモアナ・ショツビングセンターとシロキヤは友好関係にあり、とても好意的です。シロキヤのようなお店がショッピングセンター内に類を見ない事もあり、継続リースを積極的にアプローチする姿勢を見せています」と、これも見通しが明るい事実が報告された。
 新生なったシロキヤは、今月中旬から3階のフードフロアーの改装に着手し、約3週間をかけてフロアータイルの張り替え、照明器具の交換及び新設等を行い、店内整備を行なう。2階に関しても、同じように実施していきたいとしている。
 一方、3月に閉店したパールリッジ店に続き、マウイ店がこの5月に閉まる事が正式に決まった。アラモアナ店を入れて3店舗あったシロキヤは、新生シロキヤとしてアラモアナ店の1店で当面は黒字化を目指す事となる。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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