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ハワイのニュース

   

レンタル車椅子ビジネスがワイキキにオープン。

 日本では、車椅子メーカーの老舗として有名な北島藤次郎商店のハワイ支店が2月1日、ワイキキ・トレード・センターにオープンした。
 「私の祖父は、日本で初めて国産車椅子を作った人で、北島式として今でも名前は残っています」と言う、北島照也・キタジマUSA社長は、その3代目となる。
 北島式車椅子は30年ほど前まで日本でも良く見かけた手漕ぎ式の車椅子で、戦後開発され太平洋戦争で足を失った元日本軍人などに多用された。車椅子としては初めて厚生大臣賞を受賞した経歴を持つ。
 北島社長は日本で車椅子のセールスに回っていた時、車椅子生活を強いられている人達が、海外旅行に行きたくても現地で車椅子が壊れたりすると困るのでなかなか行けないという声をよく耳にしたという。
 故障内容としては空港での荷物取扱いがひどく、フレームが曲がってしまった、折れてしまった、気圧の関係でタイヤがパンクしてしまったなど、車椅子が使えなくなってしまうなど。
 また海外では日本製車椅子の部品を取り扱っているところがなく、修理も出来ないのが現状なので、車椅子が故障した場合はホテルから一歩も出られなくなってしまうケースが多いと言う。特に重度の身体障害を持つ人達は車椅子も特注品が多く、現地に外国製の既製品があっても使えないのが実状。
 北島社長はもともと技術畑出身で、日本で出まわっている殆どの車椅子を直す事ができるため、もし海外で車椅子の修理が出来れば、車椅子生活者も安心して海外に行けるのではないかと思い、キタジマUSAをスタートさせるに至ったという。
 「ビジネスとして考えた時、修理需要だけでは成り立たないため、レンタル・ビジネスも同時に立ち上げました」とレンタルサービスを始めた理由を語る。
 25台の車椅子を常備し、主に日本からの旅行者を対象にレンタルサービス及び修理を行なうが、オアフ島内であれば、出張修理、レンタルも行う。
 車椅子の種類によるが、レンタル料金は、1日当たり15ドルから30ドル。その他に、配達・引き取り費用として10ドルが別途にかかる。レンタル期間については、最長1か月までとしているが、それ以上についても相談にのるそうだ。
 申込みや詳しい内容については、下記まで。
 キタジマUSA 電話:924-7366、携帯電話:277-8922
 営業時間 月−金:午前9時〜午後5時、土:午前9時〜午後1時
 ホームページ www.kitajima-usa.com


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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