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ダイヤモンドヘッド公園、本格的整備工事着工。

 ダイヤモンドヘッド州自然記念公園の改善・整備工事が去る3月19日から4週間の予定で始まった。工事期問中、同公園は月曜日から木曜日の4日間は閉鎖され、金〜日の3日間は開園される。
 第1期工事としては、ハイキング・ロードの修復と火口内の整地、ビジター案内センターの新設を予定している。その他、ハイキング・ルートの展望台の整備と同公園の解説案内を17か所に用意する。ビジター案内センターには、総合的なオアフ島火山の説明と野性生物の保護情報を完備する計画で、総工費は5百万ドルを超える。
 同地区は第2次大戦中はルーガー兵営として米軍が使用していたもので、1950年代に同地区は州政府に払い下げられた。以後、火口内の火口原の利用をゴルフ場開発にするなど、さまざまな開発計面が協議されたが、いずれも廃案となった。この間ダイヤモンドヘッドを自然公園として保存すべきと主張する市民グループの努力が続けられた。
 昨年の夏から入園料1ドルを徴収するようになったが、利用者の数は年間百万人を超え、増加している。1.6マイル(約2千5百メートル)のハイキング・ルートは、初心者も手軽に歩ける距離で、噴火口外輪山の山頂は230メートルで各々の展望台は異なるパノラマが楽しめる。
 北側のキャノン・クラブ駐車場を整備し、ハーロー砲台にあるトンネルを開通させ、公園内を1周するピープル・ムーバー(空港内で利用している中型連結バス)を導入する計画もある。その実現には、州議会の予算と公園内に残っている沿岸警備隊の施設がいつ撤廃できるかにかかっている。沿岸警備施設は向こう5年間以内に撤廃する予定だが、契約では2029年まで利用できることになっている。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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