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ロイヤル・クニア・ゴルフコース、運営に向けて動き出す。

 日本人投資家グループが1億ドル以上の総工費をかけて開発したロイヤル・クニア・ゴルフコースが7年ぶりに動き出す可能性が見えてきた。
 同ゴルフ・コースの開発を手がけたロイヤル・オアフ・リゾート社とハレクア開発会社は、完工前に約束したホノルル市郡政府へのインパクト・フィー(2500万ドル)のうち、1200万ドルは払い込んだが、残りの1300万ドルが未納のまま、18ホールとメインテナンス・ビルを完成させた。しかし、クラブ・ハウスを着工する前の94年に全てがストップした。
 その後、同ゴルフ・コースのオーナーシップはライオンゲイン・ハワイ社に移ったが、インパクト・フィーの問題で何ら前進しなかった。
 昨夏、ライオンゲイン社に融資したというJACハワイ社が所有者変更手続きを済ませ、同ゴルフコースの運営の可能性を模索し始めた。その頃、ジョン・ヨシムラ市会議長が同コースの接収、転売案を主張し話題になったこともある。
 JACハワイ社はその後、弁護士や市会議員らに同ゴルフコースの運営を進めるための根回しをした模様で、今回、ホノルル市議会に1300万ドルのインパクト・フィー免除、速やかにコースの運営開始を求める決議案が9人の市議の署名入りで提出された。
 その決議案によると1300万ドルは免除するが、JACハワイ社は一時金250万ドルを支払い、更にゴルファー1名につき1ドルを徴収し、それを無期限にホノルル市に支払うことで合意したという。
 同ゴルフ・コース接収計画を提唱していたヨシムラ市会議長も、接収の推進とインパクト・フィーに固執することは困難との判断から態度を軟化させ、決議案提出者に加わったという。
 これが実現するとPGAツアーの役員がオアフ島で最高のゴルフ場と太鼓判を押したロイヤル・クニア・ゴルフコースが7年ぷりに陽の目を見ることになるが、6年間も放置されていたコースの再整備とクラブ・ハウスの建設の問題はまだ残っている。


協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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