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「ザ・バス」運賃値上げ再浮上。

 ホノルル市営「ザ・バス」の料金が5年ぶりに値上げされそうである。「ザ・バス」はオアフ島運輸公団(非営利)が年間1億ドル余りの予算で運営している。そのうち2700万ドルはバス料金で賄われ、残りの7500万ドルはホノルル市が助成している。バス利用者が支払っている料金は27%にとどまっている。
 「バス運営助成金は70%以内に。利用者は30%を負担するという連邦ガイドラインがある。現在はせいぜい27%どまり。早く30%台に乗せたい」とジョン吉村市議会議長は主張する。
 「助成金が70%を超えるという事は納税者の税金を多く使いすぎていることになる。利用者負担を30%台に乗せれば、連邦ガイドラインに乗り、公平な負担といえる」とデューク・ベイナム市議(交通委員長)も値上げに賛同している。
 バス料金値上げ草案によると月間(年間を含む)パス、シニアシチズン・パス、学生料金は据え置きにする。単発利用者の料金を現行の1ドルから1ドル25セントもしくは1ドル50セントに引き上げるとなっている。
 「通勤者やシニア・シチズンの定期パス料金を引き上げれば、利用者数の減少につながる」と、吉村議長としては、出来れば据え置きにしたいとしているが、市議会が微増負担を決めれば反対しないとしている(パス料金も値上げ可能性あり)。
 単発利用者の料金を25セント引き上げると年間300万ドル、50セント引き上げると500万ドルの増収入になる。ディーゼル燃料の高騰で年間220万ドルの経費増を余儀なくされていることも市議会のバス賃値上げ案浮上の要因となっている。
 電動バスを主流にしたバス路線拡充計画を推進するホノルル市が、その過渡期にバス運賃値上げを検討しているのは、新路線への伏線と見られている。

協力:イースト・ウェスト・ジャーナル 
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