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「ふるさと」/全米で初めての日本の銘酒専門バー「蔵扉 kurado」をオープン

 2001年8月、ワイキキビーチ中央に位置する日本料理「ふるさと」レストランが、アメリカで初めて日本の銘酒のみを扱う酒バー「蔵扉 kurado」をオープンした。従来「ふるさと」の酒のセレクションは、日本の蔵元から冷蔵で直送される珍しい銘酒で有名であったが、その味わい深い酒の魅力を美味しい肴と一緒に落ち着いた雰囲気の中で堪能してもらおうと、特別にバーセクションを設けて「蔵扉」が誕生した。
 「蔵扉」は、ハイアット・リージェンシー・ホテルの地下1階にある「ふるさと」レストランの入口にあり、バー中央には日本の酒蔵で使われていたアンティークの大扉を2枚かさねて作ったテーブルがどっしりと横たわっている。また、和紙でできた昔ながらの行燈の明かりが室内を暖かく照らし、時代を超えたノスタルジックな雰囲気を全体にかもし出している。20種類以上(今後は50種類程になる予定)の厳選された銘酒セレクションと、その味わいを生かす為の肴メニュー(セロリと豆腐の羊、あわびのロックフォール風味焼、鴨ロースト・バルサミックソース等)は銘酒と見事に合ったもので、まさに“日本の心を日本料理で伝えたい”という「ふるさと」の真髄が込められたものだ。また特別酒メニューとして、純米酒、吟醸酒、大吟醸酒、蔵扉お薦めのセレクションの中から3種類が選べる“利き酒セット”があり、酒ビギナーの方や自分の好みの酒を探し出したい方には嬉しいメニューだ。「蔵扉」の収容人数は14名と少人数であり、お客さまにゆっくりと寛いで頂きたいという配慮から完全予約制になっている。また「蔵扉」内は、純粋なお酒のフレーバーと肴の味を堪能してもらいたいとい う理由から、完全な禁煙環境が整っている。営業時間は、年中無休で午後5時半から11時まで、予約は「ふるさと」(922-4991)で受付けている。
 日本とゆかりの深いハワイの地に酒バー第1号がオープンしたことは、日本酒ファンのみならず、地元ハワイで酒造りに功労した関係者にも大きな意味を持っている。19世紀の官約移民の歴史と平行して始まるハワイの日本酒史は、ハワイに海外初の醸造会社「山の酒屋」を生み、日本酒の存在を不可欠なものにした。このような経緯からも、まさしくハワイがこれからの海外に於いての日本酒の中心的役割を担っていくのに相応しい地であり、「蔵扉」が今後日本とアメリカを結ぶ日本酒の拠点として、大いにその発展が期待されるところである。これについて「ふるさと」総支配人である阿部修士氏は次のように語っている。「今回「蔵扉」のオープンについては、大変多くの方々の尽力を頂き感謝しています。中でも私にとって忘れてはならないのは、私に日本酒の“心”を教えてくれたホノルル酒造会社「山の酒屋」醸造技師であった故二瓶孝夫氏の存在です。彼は、日本とは全く異なったハワイという特殊な気候風土の中で数々の困難を克服し、日本の酒にも劣らぬハワイの酒を造りあげ米本土への酒の進出も果たしました、またハワイで発見した特殊な技術を逆に日本に伝えるという偉業をなし、 酒造界に大変な技術貢献をしたのです。“日本酒のすばらしさを通して多くの外国の人々に日本の良さを知ってもらいたい”という二瓶氏の信条が、ここ「蔵扉」には息づいています」