ロッジ アット コエレ
LODGE AT KOELE

ロッジ アット コエレ

ハワイといえばビーチリゾート、多くの人がそう想像するに違いない。しかし、それだけではないのがハワイの奥深いところだ。かつてパイナップル・アイランドと呼ばれたラナイ島の中央部に、ロッジ・アット・コエレがある。ラナイ島がパイナップルのプランテーションからリゾートアイランドに転身を遂げる過程で建てられたホテルだ。ラナイ島は東西が約20km、南北が約30kmの小さな島だが、最も高い場所の標高は1,000mを少し超える。ロッジ・アット・コエレが建つエリアは、ノーフォーク・パインやユーカリ、ナンヨウスギなどの高木が立ち並び、森に囲まれた高原のような場所だ。

ロッジ・アット・コエレに足を踏み入れると、ビーチリゾートの喧噪からはほど遠く、静寂に包まれた優雅な雰囲気が感じられる。ロビーの奥に設われた石造りの暖炉を見ていると、そこがハワイであることを忘れてしまいそうだ。建物の裏手に広がる深緑の庭園や周囲の自然を映しだす池もまた欧州の高原リゾートの趣だ。

ところで、ロッジ・アット・コエレから10kmほど南の海沿いに、姉妹リゾートのラナイ・アット・マネレ・ベイがある。フロポエ湾に面したまさにハワイ的なビーチリゾートだ。2つのリゾートの間にはシャトルバスが運行されていて、それぞれを手軽に行き来することができる。ロッジ・アット・コエレ側からみれば、高原にいながらにしてビーチリゾートの楽しみを隠し持っているようなものだ。そういう意味では、やはりここはハワイなのかもしれない。

(Koele, Lanai)