チャイナマンズ ハット
CHINAMAN'S HAT

チャイナマンズ ハット

クアロア・ビーチの沖合に小さな島が浮かんでいる。モコリイ島という名の島だ。ハワイの神話によれば、女神ペレの妹ヒイアカが悪行を働いたトカゲを退治し海に投げ込んだところ、その尾の部分が島になったのだという。

他にも諸説あるのだが、この島は「チャイナマンズ・ハット」という別名で広く知られている。サトウキビなどのプランテーション産業の労働者として中国から多くの移民がハワイにやってきた頃、中国人労働者がかぶっていた帽子の形に似ていたためだ。

当時の写真を見ると、中国人移民に限らず多くの移民労働者がこのような形の帽子をかぶっており、たまたま中国人の名前が付いたのであろうか。

そんな移民の歴史を知りながらも、この島が「ムーミン」に登場するスナフキンの帽子に見えてしまうのは、心地良い貿易風のせいかもしれない。

(Kualoa, Oahu)