ポリフアビーチ
POLIHUA BEACH

ポリフアビーチ

広い。とにかく広い。薄茶色のビーチがどこまでも続いている。ビーチというよりは砂丘といった方が自然かもしれない。見渡す限り、誰もいない。風が強い。砂の上にできた風紋がよく目立つ。そして潮の流れが速い。とても泳げそうにない。

ここは、ラナイ島の北東のはずれ、ポリフアビーチだ。ポリフアのポリとはハワイ語で「くぼみ」を、フアは「卵」を表す。どういう意味かといえば、このビーチの西のはずれにウミガメが産卵に訪れる場所があるとのことだ。こんなに誰もいなければ、ウミガメもさぞや安心して卵を産むことができるに違いない。

ポリフアビーチに辿り着くのは大変だ。ラナイシティから赤土の道を走り、景勝地「神々の庭園」を過ぎてからは、岩場のような悪路を下ってくる。四輪駆動車で何とかやって来られる場所だ。だが、苦労してここを訪れる価値は十分にある。この雄大な景色はぜひ見ておきたいハワイの自然の一コマであるし、そのほとんどが貝殻からできたようなサラサラの砂は、他のビーチでは見つけることができないものだ。

手つかずの自然がふんだんに残っているのは、ラナイ島の素晴らしいところである。

(Polihua, Lanai)