ヘイアウ
HEIAU

ハワイ島のプウコホラ ヘイアウ

ヘイアウとは、ハワイ語で神殿のことである。神殿というと、出雲大社とかパルテノン神殿のようなものを思い浮かべてしまうのだが、ハワイのヘイアウは少し違う。古代ハワイの王族が戦いの勝利を祈願して祭壇を置いた場所だ。そこには戦いの神・クーが祀られたり、神への生け贄が供えられたりした。

ヘイアウは石垣が階段状に組まれていて、その中でさまざまな宗教的儀式が行われた。写真のヘイアウはハワイ島ノースコハラにある「プウコホラ ヘイアウ」で、カメハメハ大王がハワイ統一を祈願するために建立したものだ。70m×30mという規模は、ヘイアウの中でも大きなもので、当時のカメハメハ大王の勢いをうかがい知ることができる。

現在のプウコホラ ヘイアウは火山活動による崩壊後に復元されたものであるが、聖域であることに変わりはなく、石垣に上ったり、中に入ったりすることはカプ(タブー)とされている。

(Kawaihae, Big Island)