すばる天文台
SUBARU TELESCOPE

ハワイ島マウナケア山頂のすばる天文台

世界中でもっとも天体観測にふさわしい場所、それがハワイ島のマウナケア山頂である。太平洋の真ん中に位置するハワイは大気汚染が少ない。そして、大都市のないハワイ島は夜になって街の灯りが輝くこともない。さらに標高4,205mの山頂は、年間を通じてほとんど晴れており、雲のない日が年平均240日もある。これらの条件が決め手となって、マウナケアの山頂には、地元米国の他、フランス、イギリス、カナダなど世界各国の12の天文台が並んでいる。

そして日本の「すばる」もその中のひとつである。正式には国立天文台ハワイ観測所という名称だ(上記写真の左端、ちなみに後ろに見えるのはマウイ島のハレアカラ)。主鏡の大きさが直径8.3mという世界最大級の光学赤外線望遠鏡が備えられていて、100億光年も先の銀河まで観測することができるそうだ。現在見えている光は、100億年も前に放たれたものだというのだから、気の遠くなるような話だ。まさに天文学的数字である。

(Mauna Kea, Big Island)