ハナハイウェイ
HANA HIGHWAY

ハナハイウェイ

マウイ島の東の端にハナという小さな町がある。「Heavenly Hana」(天国のようなハナ)と呼ばれ、アメリカ人には非常に人気のあるところだ。日本でもその名を聞いたことがある人は多いに違いない。町外れに小さな空港があるが、ほとんどの人はクルマで訪れる。

ハナに向かう観光客が走る道、それがハナ・ハイウェイだ。ハイウェイとは名ばかりで、高速道路のようなものを想像してはいけない。海岸線沿いに曲がりくねった道が、延々と続いている。カフルイからハナまでは80km超、ウインドサーフィンで有名なホキーパの少し先からは、片側1車線の狭い道となる。途中にはクルマがすれ違うことができないような橋が50近くもあり、運転には細心の注意が必要と言われている。

メインランドからやってくるアメリカ人は、この道が苦手だ。普段、彼らが走っているのはどこまでも真っ直ぐな広い道だ。見方を変えれば、ハナハイウェイを走ること自体がアトラクションのようなものなのだ。そして彼らは、「I survived Hana Highway!」(私はハナハイウェイを生き残った!)とか「I survived the drive to Hana!」(私は生きてハナに辿り着くことができた!)とプリントされたTシャツを買って帰るのである。

初めてこの道を走ったとき、どんなにすごい難所なのかと緊張していた。しかし心配は無用だった。日本人にとっては、景色のきれいな田舎道である。

(Keanae, Maui)