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ザトウクジラの基礎知識
ザトウクジラの行動

ブロー

フルーク

ブリーチ

ヘッドスラップ

ブロー
 私たちがザトウクジラの姿を観察できるのは、主にクジラが息継ぎのために水面に現れた時です。ザトウクジラは水面に上昇すると、呼吸のためにまず頭の上の潮吹き孔から高さ4〜5メートルの潮を吹き上げます。子供のクジラは約3〜5分おきに、大人のクジラは約10〜15分おきに潮を吹くといわれています。この潮吹きはブローと呼ばれ、海上でクジラの姿を見つける際の目印になります。


フルーク
 海上で息継ぎをしたクジラは、次に背中を丸めて潜水します。通常は、間隔の浅い潜水を数回くりかえした後で、10分〜15分の深い潜水を行います。フルークはザトウクジラが深く潜行する時に見せるポーズです。尾柄をまっすぐ突き上げて尾びれの裏側の模様を見せて潜るのをフルーク・アップ・ダイブ、尾びれを伏せたまま潜るのをフルーク・ダウン・ダイブといいます。


ブリーチ
 ブリーチはクジラの動きのなかでも最もダイナミックなもので、両方の胸ビレを使って上体を宙に投げ出して跳躍をみせます。クジラの全身の3分の2近くが海面に現れ、大きな水しぶきが上がります。


ヘッドスラップ
 ヘッドスラップは、体を水面上に90度に近い角度で勢いよく突き出して、頭を海面に叩きつけるようにするもので、ブリーチの一種とも言われています。その高さは約6mにもなり、迫力があります。


 ホエールウォッチングの時には、ただ漠然とクジラの姿を見るだけでなく、こうしたクジラの行動パターンに注目してみると良いでしょう。


ザトウクジラとは・・・
 ザトウクジラ(英名:Humpback Whale)は、平均体長がオスが13mでメスが13.5m、平均体重は35トン。背部はほぼ黒色で、腹部は白色に斑点が入っている。顎の周囲に生えているヒゲに神経が通っており、潮の流れや海水の温度などを感じ取っている。
 尾ビレの白と黒の模様は個々のクジラごとに違い(人間の指紋のようなもの)、個体の識別の手がかりとなっている。
 北半球のザトウクジラは6〜10月の夏の間をアラスカや北極海周辺の海域で過ごし、11月頃から南に回遊し、ハワイやメキシコ沖の太平洋で冬を過ごしている。
 
ザトウクジラの歌

 ザトウクジラは海中で仲間とコミュニケーションをとるために音波を発します。中でも有名なのは「クジラの歌」と言われる雄クジラの鳴き声です。
 ザトウクジラにはまだまだ謎の部分も多く残されていますが、「クジラの歌」もそのひとつです。「歌」は主に繁殖シーズンに歌われることから、雌クジラへの求愛ではないかと考えられています。短いときで5分、長いときには20〜30分も続く「クジラの歌」ですが、そこにはいくつかのフレーズで構成される主題が存在します。主題に含まれるフレーズの数は一定ではありませんが、歌われるフレーズの順番は決まっています。繁殖シーズンが深まると歌は少しずつ変化をみせます。同じ海域の雄クジラは同じ主題の歌を歌うことが知られています。そして驚いたことに次の繁殖シーズンの始めには、彼らは前のシーズンの終わり頃に流行していた主題を歌うということです。実際に聞いてみると、その歌はとても神秘的で、どことなく物悲しい調べです。
 ホエールウォッチングを行っている船にはスピーカーを載せているものもありますから、条件がよければ「クジラの歌」を聞く機会に恵まれるでしょう。
 
ザトウクジラの母子

 ザトウクジラの母親は波が穏やかで温暖な浅い海域で子育てをします。1月の終わり頃になると、母クジラにピッタリ寄り添って泳ぐ可愛い子クジラの姿が見られるようになります。もともとザトウクジラは河岸近くに群れ集まる傾向があるため、運がよければホテルのラナイから母子クジラが仲良く潮を吹く姿を観察できるかもしれません。
 母子クジラは後ろに、もう1頭別のクジラを伴っていることがしばしばあります。これは「エスコート」と呼ばれる成熟した雄クジラで、母クジラの次のこどもの父親になるチャンスを狙っているのです。母クジラは子クジラを何ヶ月もの間母乳で育てますが、父クジラは繁殖の時にわずかな時間母クジラに寄り添うだけで、その後の出産や育児に携わることはないということです。