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ハーブ・オオタ・ジュニアの新譜「ピュアウクレレ」

　今年デビュー24年を迎えたウクレレ奏者ハーブ・オオタ・ジュニア（以下ジュニア）が、記念すべき10作目のソロアルバム「ピュアウクレレ」をリリースした。「ピュアウクレレ」は、ハワイの地元紙や日本のハワイアンミュージック専門誌などでも高い評価を得ている。

　これまでは、ベースのネイサン・アヴェアウ、スティーブ・ジョーンズ、ギターのジョン・ヤマサトやバリー・フラナガン、ダニエル・ホー等さまざまなアーティストがジュニアのレコーディングに参加して来たが、「他の楽器をミックスしない、ジュニアのウクレレの音だけを聴きたい」という数多いファンからの要望に応え、「ピュアウクレレ」はそのタイトル通り、まさにジュニアのピュアなウクレレサウンドのみを録音。ジュニアの友人でもあり、良きアドバイザーでもあるカラパナのDJ プラットがサウンドエジニアを担当し、シンプルでありながらも深い味わいのあるウクレレ・インストゥルメンタルアルバムを完成させた。

「僕は、この小さくて謙虚な楽器、ウクレレを弾く時、ひとつひとつの音を丁寧に奏でたいと思っています。ウクレレに心を込めて弾くことが大事だと思うのです。僕が初めてウクレレ1 本で全曲を録音したこのアルバムから、僕のウクレレへの思いが皆さんに伝われば嬉しいです」と、ジュニアは語った。

「ピュアウクレレ」に収録されたのは、以下の11 曲。
01 Ka Makana カ・マカナ
（作曲：ハーブ・オオタ・ジュニア）
3・11の後、被災地東北のためにジュニアが書いたオリジナル曲
02 Sunrise サンライズ
（作曲：ハーブ・オオタ・ジュニア）
2013年、韓国ツアー中にハワイの太陽を思いながら書いたジュニアのオリジナル曲。
03 Kuahiwi Kau I Ka Noe クアヒヴィ・カウ・イ・カ・ノエ
（作曲：ハーブ・オオタ・ジュニア）
ジュニアが旅をした場所をなつかしみながら書いたオリジナル曲。
04 Napili Slack Key ナピリ・スラックキー
（作曲：ハーブ・オオタ・ジュニア＆スターリング・シートン）
ジョージ・カフモクのスラックキーギターコンサートでのサウンドチェック中に、友人スターリングと一緒に書いたオリジナル曲。
05 Trade Winds トレードウインズ
（作曲：ハーブ・オオタ・ジュニア）
貿易風のことを思い浮かべながら書いた曲。やさしいそよ風だったり、突風だったり。
06 Magic Castle マジックキャッスル
（作曲：クワンジン・キム）
ジュニアが韓国ツアー中に耳にして、そのメロディーに惚れ込んだK-POPの人気ソング。
07 Ten テン
（作曲：ハーブ・オオタ・ジュニア＆キース・ヨシオカ）
2012年に韓国ツアーに同行したキース・ヨシオカと一緒に作ったオリジナル。
08 Hui Ana フイ・アナ
（作曲：ハーブ・オオタ・ジュニア）
フイ・アナとは、誰かとの出会い、またはみんなで一緒にいる、という意味のハワイ語。
09 Nalu ナル
（作曲：ハーブ・オオタ・ジュニア）
ハワイ島のプナルウビーチで波を見ながら書いたオリジナル。
10 Maluhia マルヒア
（作曲：ハーブ・オオタ・ジュニア）
マルヒアとは、ハワイ語で平穏、平和の意味。日本ツアー中、日曜日は平穏だなあと思いながら書いたジュニアのオリジナル曲。
11 いつも何度でも
（作曲：木村弓）
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のエンディングテーマ。ジュニアが今回のアルバムを捧げた大切な友人を思い演奏した曲。

（2014年2月28日）

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