ヘイジー
HAZY

ヘイジー

ホテルのテレビで天気予報を見ていたら、「明日は Hazy」だと言っていた。ちょっと待った、Hazy って何だろう。早速、調べてみる。ランダムハウス英語辞典によれば、「(天候・空・眺めなどが)かすんだ、もやの深い」とある。なるほど、晴れているけど、霞んでいるのかと理解する。

そして翌日、確かに霞んでいた。特に海岸線の近くは靄(もや)がかかったようになっている。遠くがよく見えない。こんな日もあるのかと、新しい発見だった。と同時に、心にも靄がかかってきた。英語で霧のことは Fog だけど、Hazy との違いは何だろうか。日本にも霧とか霞とか靄といった単語があるのだけど、英語も同じなのだろうかと。

その晩、早速ネットにアクセス。旅先ですぐに調べられるなんて便利な時代になったものである。で、わかったこと。Hazy の名詞が Haze で、同義語に Fog と Mist がある。日本語に訳すと、どれも霞んでいるのだが、濃い順に Fog>Mist>Haze だそうだ。

ちなみに日本の霧、霞、靄は、気象庁によると、微細な水滴が大気中に浮遊している状態で、視界が1km未満が霧、1km以上10km未満が靄、霞は気象用語の定義がないという。他方、和歌や俳句の世界では「春が霞で秋が霧」が正解である。

日本とハワイ、遠く離れた地でありながら、自然を捉える言葉が似ているのは興味深いものであった。

(Hanalei, Kauai)