コナコーヒー
KONA COFFEE

コナコーヒー

ハワイ島でコーヒーが本格的に生産されるようになったのは、19世紀後半のことだ。ハワイ州全体でサトウキビ・プランテーションが活況を呈した時期である。ところが、フアラライ山の西麓はサトウキビ栽培に適さず、昼夜の温度差、適度な雨、弱酸性の土壌などコーヒー栽培に適した条件が揃っていた。

柔らかな酸味と滑らかな口当たりで、ブルーマウンテンと並ぶ世界最高級のコーヒーと称されるコナコーヒーの誕生であった。以来、コーヒー栽培は広がり、一帯はコナ・コーヒー・ベルトと呼ばれる程のコーヒー生産地となった。

同エリアには、日本企業のものを始め、数多くのコーヒー農園が点在し、その多くが観光客を歓迎している。山麓から青い海につながる雄大な景色を眺めながら、挽きたてのコーヒーを味わうのは格別の楽しみである。

(Honaunau, Big Island)