ワイナリー
WINERY

マウイ島テデスキーワイナリー

世界の有名なワインの産地といえば、フランスのボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュやイタリアのピエモンテ、トスカーナ、カリフォルニアのソノマ、ナパなどが思い出されるが、これらの場所に共通しているのは、ワイン用のぶどうがよく育つ場所であるということだ。その条件は、年間平均気温が摂氏10~20度、年間降水量が500~800mmで十分な日照があることだという。

んな話を聞くと、まさか太平洋の真ん中のハワイにワイナリーがあるなどとは考えないのが普通だが、実はハワイにもワイナリーがある。マウイ島ウルパラクアのテデスキーワイナリーがそれだ。この辺りは標高3055mのハレアカラ山の中腹に位置し、高原のような気候と火山の噴出物からなる水はけの良い土壌が、ぶどう栽培に適しているのだそうだ。

テデスキーワイナリーは1974年に設立され、当初はパイナップルを原料とするワインからスタートした。その後、ぶどうが順調に収穫できるようになると、白、ロゼ、赤と順に製品を増やしていき、現在では様々なブランドのワインが生産されている。テイスティングルームではほとんどのワインの試飲が可能で、心地よいマウイの風に吹かれながら当地のワインを味わうのも一興である。

(Ulupalakua, Maui)